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【サッカー選手】海外へサッカー選手として挑戦するには?!社会貢献活動も行う渡邉卓矢さんへインタビュー!

渡邉卓矢

今回は東南アジアを中心にサッカー選手として活動する傍ら、社会貢献活動に取り組む渡邉卓矢さんにインタビューをしました!

渡邉さんは発展途上国の選手たちへサッカーシューズを支援したり、孤児院を訪問するなど精力的な活動もされています。

海外でサッカー選手になるための経緯、支援活動をする上での考え方など幅広くお話しを伺いました。

サッカーをしている人はもちろんのこと、日本から海外への挑戦を考えている人にぜひ読んでいただきたい記事です!

 

スパイクを持つ渡邉卓矢

自分の好きなことや得意なことに素直になる

ーいつごろからサッカー選手になりたいと思い始めたのでしょうか?

渡邉卓矢さん:サッカーを始めたのは5歳のときで、きっかけとしては地元 千葉の柏レイソルというチームがJリーグに参入したことでした。柏レイソルのホームスタジアムが僕の家から近く、よくサッカーの試合を見に行っていました。なので、サッカー選手を見る機会が多く、「憧れ」の気持ちからサッカー選手になりたいという想いが芽生えました。

 

ー海外へ挑戦をするキッカケはどのようなものだったのでしょうか?

渡邉卓矢さん:サッカー選手として自信を持っていたんですがクラブチームへセレクションを受けても採用されず、自分の評価と周りの評価に違いを感じたんです。だから世界に出れば自分を必要としてくれる人がいるんじゃないかと思ってしまい、海外に行くことを決めました。今考えると間違った考え方をしていたなと思います(笑)

 

ー最初はどの国へ行かれたんですか?

渡邉卓矢さん:アルゼンチンです。海外へ挑戦したいと思っていたときにちょうど雑誌でサッカー留学の記事を見つけたんです。そこから連絡を取ってアルゼンチンを紹介されました。アルゼンチンでの生活は本当に地獄でした(笑)日本でも通用しないのにもっとレベルの高いアルゼンチンへ挑戦したわけですからね。ただ、チャンスがあるなら挑戦したいと思っていましたし、後押しをしてくれる人がいたということはありがたい事だなと思いますね。

 

支援活動を行う上で大事にしていることはどんなことですか?

渡邉卓矢さん:やっぱり自分の好きとか得意なことに素直になることがすごく大切だと思っています。支援活動をしていると、学生支援団体に所属する学生さんから相談をよくもらうんですが、将来やりたいことがないという人がとても多くて、やりたいことをやることがいけない事だと思っている人もいます。自分の得意なこととかやりたいことにもっと素直になったほうが良いと思うし、そういう人のために周りが応援してあげるってとても大切なんだなって思います。

チームメイトとサッカーシューズ

憧れられるサッカー選手になりたい

ー現在の活動地としてラオスを選んでいる理由を教えてください。

渡邉卓矢さん:このコロナ禍でラオスに再入国をすることが難しくなっています。僕は去年までクラブの運営にも携わっていて、クラブに対しての思い入れが強くありました。僕に可能性を感じて協力をしてくれた人もいますし、ポテンシャルの高いラオス人選手が多くいます。そんな理由があって、僕は今ラオスにいます。

 

ーなぜラオスに行くことになったのでしょうか?

渡邉卓矢さん:自分を求めてくれるところであればどこにでも行きたいという気持ちが昔からありました。元々所属していたチームがコロナの影響でリーグ戦に参加できなくなったときに、昨年まで所属していたチームが声をかけてくれました。

 

ー支援活動を始めるきっかけを教えて下さい。

渡邉卓矢さん:カンボジアでプロサッカー選手になったとき、孤児院に行く機会がありました。行く前は、貧しい子どもたちがいるという暗いイメージがあったんですが、実際はそのイメージと全く異なるものでした。施設に行くと子どもたちがすぐに集まってきて「お兄ちゃんサッカーしようよー!」って僕のところに来てくれたんです。そこで1時間くらい裸足でみんなとサッカーをしたことが非常に楽しくて。それまで僕の中の価値観だと経済的な部分の大小が豊かさに繋がると思っていたんですけど、彼らと触れ合ったときに心から楽しんでサッカーをしている姿を見てそこの子どもたちの方がよっぽど豊かだなと思ったんです。その子達に将来の夢を聞くと「かっこいいからサッカー選手になりたい」って答えたんです。その時、僕もこの子達に憧れられるサッカー選手にならないといけないと思いこの活動を始めました。

 

ー支援活動を行うにあたり、気をつけていることはありますか?

渡邉卓矢さん:支援先の国のニーズが本物なのかを見極めるが大事だと思います。本当に必要なものは買うことができる人もいるんです。支援されることが当たり前になると、欲しいものは自分で買って、必要なものは支援でもらうとなると本質とズレているな思います。

さらに最近だとSDGs(持続可能な開発目標)という活動が注目されていて、取り組んでいる企業さんも増えていっていますが、それが強制的になるとそれこそ持続可能なものではなくなりますよね。支援をする側は責任を持って活動を行わなければならないと思っていて、ラオスに残った理由も支援を最後まで成し遂げないといけないと思ったからです。

サッカーチーム

海外でサッカーをプレーする上で、大切なこと

ー海外と日本の違いを教えて下さい。

渡邉卓矢さん:海外の良いところとして、得意なことに全力を向けられるということが挙げられると思います。例えば英語が得意な人がいたとして、その子が数学が国語が苦手でも英語に対して伸ばしていこうとか、評価をしようというスタンスは良いなって思います。

ただ能力で評価したときに実力主義になるので、格差の広がりも生まれるのでそれは悪い面ですよね。

好きなことを評価されるのはしんどいこともあると思いますが、追求してそれでダメだったらそれでも良いと思います。

 

ーサッカー選手として海外挑戦をしたときに、どんなことが辛かったですか?

渡邉卓矢さん:海外に行ってまでサッカーをするという想いがあったので、サッカーに対してのストレスは全くありませんでした。もちろんうまくいかないことや理解できないこともありましたけど、それはストレスに感じませんでしたね。1番辛かったことは生活の部分でした。何を食べたら良いかとか、どこに住んだら良いかとか、日々の小さなことに凄くストレスがかかるんです。だから、小さいことにケアをして、いかにサッカーに集中できる環境を作るかということに注力していました。

 

ー海外でサッカーをすることで、変わった考えはありますか?

渡邉卓矢さん:カンボジアでのことなんですが、カンボジアはFIFAランクが日本より下で、自分がエリートな国から来たくらいの気持ちに陥っちゃって、苦労しました。日本から来たことに変なプライドがあったんです。ですが、そこで大多数の人たちの意見を尊重しないといけないなって思ったことがターニングポイントになっています。そこから思考を切り替えてからは、うまくコミュニケーションを図れるようになりました。

 

ー海外でサッカーをするにあたって、気をつけることはどんなことがありますか?

渡邉卓矢さん:海外では様々な国から来ている人とプレーをします。それぞれの選手ごとに育った環境や、考えがあるので、それを受け入れることは大変重要だと思います。日本は独特で島国という文化なので、大多数の意見に賛同される文化だと思っていて、そうなると監督やコーチに言われたことが絶対になってしまうんです。海外では様々な意見をみなさんが持っているので、一つの意見として持っていくことが大切だと思います。

意見を言い合うことは大切ですが、それぞれのバックグラウンドが違うのでまとめることはなかなかできないんです。ただチームとしての目的は1つで、勝つことなんです。これは実体験から学んだことなんですが、頑張ってもなかなか評価されないことがあって、監督に直接どうして試合に出してくれないのかを聞きに行きました。そこで始めてこの場面ではこんなプレーをして欲しい、こんな気持ちを持って欲しいと言っていただきました。その上で僕はこんなことができる、こうして貢献できるなど初めて意見が交わりました。お互いに意見が違うのは仕方ないということを受け入れたうえで、どうすり合わせるかということを献身的に考えるべきだと思います。

プレー中の渡邉卓矢

努力の仕方を教えてあげないといけない

ーサッカーをしている子を持つ親目線として、どんな形でサポートをしてあげることが良いでしょうか?

渡邉卓矢さん:自分に子どもがいるわけではないので言い切れませんが、僕自身サッカークラブを運営する上で経験したことで、やる気のある選手を応援するために資金が必要なので僕は精一杯用意をしてあげていたんです。その結果、僕の頑張り次第でその選手がやりたいことをやれるかどうかが決まってしまう環境になってしまいました。結局なにもしなくても頑張れる選手はいるので、干渉をし過ぎることも良くないなと思います。

子どものサポートも一緒だと思っていて、親が子を応援しすぎるとプレッシャーに感じてしまいますし、親のサポートに頼ってしまう環境にならないように気をつけるべきだと思います。子どもが自発的にやりたいと言ったことをそっと応援してあげられることがベストだと思います。

 

ーサッカーをする上で大切にしている考え方はありますか?

渡邉卓矢さん:「努力は必ず報われる」という言葉は少し違うと思っていて、僕は本質的に頑張ったらうまくいくのではなくて、頑張って環境が伴ったときにうまくいくんだと思います。例えば聞いたことのないような国でサッカーを毎日頑張っていますという人と、日本の恵まれた環境下で毎日頑張っていますという人を比べたときに、同じ努力をしているとしても確実に日本の方が有利ですよね。そこに努力をすれば大丈夫という価値観を持ち込むと、いくら頑張ってもダメだ、成功しないんだってモチベーションが下がる危険性があると思います。なので、そのような人たちに、上手くいった人がなんで成功したのかを発信していかないといけないと思います。努力の仕方、環境の作り方を教えれば、評価される可能性も出てくると思っています。

ラオスでもそれを感じたことがあって、環境が伴っていない人には環境を提供してあげないといけないし、努力が報われていない人には頑張り方を教えてあげられると社会に良い影響を与えられるんじゃないかなと考えています。

 

ー今後の目標を教えて下さい。

渡邉卓矢さん:僕はJリーガーに憧れてサッカー選手を目指したので最終的には何かしらでJリーグに貢献したいなと思っています。ちょうど先日Jリーグの方と話す機会があってラオスリーグとJリーグの連携を深めていきたいですねというお話しをしました。

あとは社会貢献活動をもう少し持続可能にしたいと思っています。現状は情熱を持っている選手たちを応援したいと思って始めた活動を企業さんのお力を借りて行っていますが、企業さんが離れてしまうと活動ができなくなるので、そこを組織として安定的に収益を上げて運営ができる状態にしたいなと思っています。

 

ーサッカー選手を目指す若者にメッセージを頂けますか?

渡邉卓矢さん:僕がなぜサッカーを続けてこれたのかというと、やっぱり楽しいということを思い続けられたからだと思います。もちろんサッカーは競技なので、勝ち負けやいろんな意見も出るんですけどそれはもう周りが評価することだし仕方ないので受け入れて、上達したいという気持ちがあるならいいと思います。上達したい根源としてサッカーを「好き」であることを忘れないで続けることが大切だと思います。

 

***

 

今回は東南アジアを中心にサッカー選手として活躍をする傍ら、発展途上国へ支援活動も行う渡邉卓矢さんからお話しを伺いました。

 

信念を持って支援活動を続けていらっしゃる渡邉さん。

渡邉さんのような人が増えれば、幸せの輪が広がり、豊かさを感じられる人が増えていくのではと感じました。

 

shabellbaseでは今後も多種多様なキャリアを築く方々を紹介しています。あなたの夢探しやライフプランに役立つヒントを見つけてみてください。

渡邉卓矢さん
わたなべ たくや|サッカー選手


1988年4月11日、千葉県生まれ。発展途上国の国々でプレーをし、孤児院への訪問や支援活動をする中で、「本当の豊かさとは何か?」という疑問を抱き支援活動をスタート。これまでの支援してきたサッカーシューズは合計800足以上。2022年一般社団法人Zelos設立。

HP:https://takuyawatanabe.jp/

 

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