【経営者】夢は世界一の社会貢献をすること!マドレーヌに込める思いとは

松本加奈サムネイル

現在マドレーヌ工場の経営と、ネイルサロンの2つのお仕事をしている松本加奈さん。五反田で13年間知り合いのみの個人ネイルサロンを営んでいるそうです。そして3年前、2019年11月に愛と友情の金のマドレーヌ工場を設立されました。

人を愛し、人に感謝をし、いつも人のために何かをしている加奈さん。社会貢献をしようと思ったきっかけや、今の考えに至った理由について、赤裸々に語っていただきました。

社会貢献がしたいと考えている方や、人のために働きたいと考えている方、自分の人生に自信をもちたい方。職種に関わらず全ての人に読んでいただきたい記事となりました。

社会貢献を志すきっかけとなった幼少期

松本加奈

ー幼少期の歩みが、松本さんをつくったと伺いました。幼少期のお話を聞かせてください。

松本加奈さん:少し重い話になりますが、社会貢献がしたいと感じたきっかけにもなる経験なので、お話しますね(笑)ありえない環境だと驚く人もいるかもしれませんが、私は家にトイレがない、お風呂がない、扉がない、そんな家に住んでいました。一日三食ご飯を食べることも、病気になったら病院に行くことも知らずに育ちました。幼稚園には一人で歩いて通い、中学生でパチンコ屋のアルバイトをしました。今思うと知らないことだらけ、みんなと違うことだらけでしたね。

その後、中学を卒業し、都立高校に進学をしました。勉強をしたいという思いはありつつも生活費を稼ぐことにいっぱいいっぱいになり、ほとんど通わずアルバイトの毎日でした。出席日数も足りず、テストの点数もものすごく悪かったですが、なんと無事卒業することができました。頑張っている私を、先生は見ていてくれたんだろうなと感じます。

私はこんな人生を送っていますが、とても幸せに育ってきたと心から思っているんです。幼い頃から自分で生きることを覚え、 たくさんの人と触れ合い、新しいことをたくさん学ぶ機会があり、助けてくれる先生や友だちに恵まれた。私の最終学歴は高卒ですが、これは誰が見ても偽物の学歴ですよね(笑)私自身も、最終学歴は中卒だと言っています。でも、私は自分で意思を伝えることができます、自分で仕事を選ぶことができます。世界には教育を受けられない子供がたくさんいる中で、必要最低限の教育を受けられた私は幸せ者です。

この経験から、人に恩返しがしたい、次世代の子供達が不自由なく生きられる世界を創りたいと思うようになりました。

 

ーその後、ネイリストへの道を歩まれたんですね。

松本加奈さん:高校を卒業してからは、勤務時間が長くなるだけで今までと変わらない生活をしていました。ある時、ネイルケアをするきっかけがあったんです。おしゃれを知らない、おしゃれに興味がない私が出来上がった爪を見てとても幸せな気持ちになったんです。女性が笑顔になる、こんな仕事ができたら素敵だと思い、夜の間だけネイリストとして働きはじめました。

 

友達の笑顔が見たくて始めたマドレーヌ工場

マドレーヌ

マドレーヌ工場を作ろうと決意したきっかけはなんですか?

松本加奈さん:もともとは経営しようだったり、お菓子を作りたいという思いはまったくなかったんです。なので、これは工場を作る前のお話になりますね。2011年の東日本大震災が起きて、友達が鬱になっていったんです。単純な理由ですが、その友達を元気づけたいと思ったのがきっかけです。私は人に感謝をしてもしきれません、みんなが居たから私がいる。私のことを支えてくれた友達を助けたいと思いました。何でも良いから安心できる場所を作ってあげたいと思い、カフェのようなコミュニティースペースを作ろうと決めました。

 

ーそれがマドレーヌを作り始めたきっかけですか?

松本加奈さん:そうです。私にはネイルしかなかったので、とにかくノウハウを覚えようと、36歳の時10代の子たちと一緒に製菓学校のカフェ・ビジネス科に通いはじめました。夕方までは学生をして、それから夜中の12時までネイリストとして働いていましたね。

授業の一番初めに教わったのが、マドレーヌで、「これだ!」と思ったんです(笑)私はパティシエになりたかったわけではなく、何か一つ何でもいいから、友達が感動してくれるものを作りたいと思っていたのでマドレーヌをみんなに届けようと決めました。そして、モプレカフェというコミュニティースペースを卒業とともに開き、マドレーヌを作りはじめました。あっという間に1日100個売れるようになって、「人が笑顔になって喜んでお金を払うビジネス」、「助けが必要な人に継続的に支援をするためのビジネス」をもっと突き詰めていきたいと思うようになりました。そして2019年11月に金のマドレーヌ工場を設立しました。

 

愛と友情の金のマドレーヌ工場の由来を教えてください。

金のマドレーヌ会社の社員たち

松本加奈さん:金のマドレーヌ工場は、助けが必要な子供達や誰かの何かの為に継続支援が出来るように。皆様が笑顔になってくれるように。添加物や保存料を使用せず、厳選素材やオーガニック、フェアトレードを使用したマドレーヌを作っています。オーガニックを高いと感じる人もたくさんいるかと思います。私もその一人でした。でもだんだんそう思わなくなってきたんです。安いものが安すぎる。そう思いはじめました。オーガニック素材には、安いものには入っていないコストがあります。環境コスト、健康コスト、社会コスト、そして将来のための子供のコスト。

私は、私の子供の子供まで今の自然を残してあげたいと思っています。といいつつ、私はジャンクフードも大好きなんです(笑)バリバリのオーガニック人間じゃないからこそ伝えられる事があると思っています。

 

今できることを一歩一歩大切に

店舗外観

ーどんな思いをもって活動をされているのでしょうか。

松本加奈さん:私たちのミッションは3つあります。

1. おいしい!を一番に、食を楽しんでもらう
2. 厳選した素材で無農薬やオーガニックを知ってもらうきっかけにする。
3. 助けが必要な子ども達や、困っている人に適切でかつ継続的な支援をする。

継続中の活動

社会貢献は、私一人ではできません。一人でも多くの人に知ってもらい関わってもらい共感してもらい応援してもらう必要があります。そして、「金のマドレーヌ工場」をビジネスとして成り立たせることで、多くの恵まれない子供達や生きづらい方のサポートをすることが目標です。

現在売上の一部を社会貢献のために寄付をするなど、さまざまな支援活動を行っていますが、一つの大きな目標として、2023年までに100万円/月の子ども支援と寄付をすることを掲げています。

モノがあふれる今、心を大切にするビジネスが私は成長すると思っています。人、心、モノ、エネルギーを回すことによって幸せの循環が作れると思っています。そんな世界を作るために、これからも頑張っていきますよ!

***

今回は、社会貢献を推進する経営者、松本加奈さんに人のために尽くし続ける原動力と、マドレーヌ工場設立の想いをお聞きしました!

社会のために、地球のために、、。こんな言葉が世の中にはたくさんありますが、これほどまでに純粋な心で社会課題と向き合っている方に私は初めて出会いました。「沢山の人に支えられたから、その恩を今返しているだけ。」と語る松本さんは人がつい忘れてしまいそうな「感謝」や「愛」の分身のような方でした。松本さんと接していると、自然と笑みがこぼれ、温かい気持ちになります。
そんな松本さんが作るマドレーヌは、生産者の想いも作り手の想いも、社会を良くしたいとい想いも詰まったとても温かいお菓子です。皆さんも一度是非手にとってみてください。

shabellbaseでは、様々なバックグラウンドを持った方を取り上げていきます。あなたの夢探しやライフプランに役立つヒントを是非見つけてみてください。

松本加奈さん
まつもとかな|経営者


2019年11月、愛と友情の金のマドレーヌ工場を設立。マドレーヌの生産/販売を行っている。
「金のマドレーヌ」を通して、地球に優しいオーガニックのことを知ってもらうために、子どもの食育につなげるために、社会貢献をしている。

HP:https://golden-madeleine.com/

 

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