【サッカー選手】横浜FCで活躍する岩武克弥さんに聞く“プロまでの軌跡”

今回はプロサッカー選手として活躍されている岩武克弥さんに取材させていただきました。
これまでのキャリアやサッカーを仕事にする方法について、リアルに話してくださいました。
サッカーファンの方にも、自身のキャリアについて悩みがある方にも、サッカーを仕事にしたいと思っている方にもぜひ読んでいただきたい記事となりました。

 

気づいたらサッカーばかりの人生だった

槙野智章選手と抱き合う岩武克弥

ーサッカーをはじめたのっていつ頃なのでしょうか。

岩武克弥さん:サッカーを始めた時期は保育園の年長のときなので、4、5歳からですね。サッカーで毎朝遊んで、その後6歳でクラブチームに入りました。

 

ーサッカーを始めたきっかけは親御さんなどの影響が関係しているんですか?

岩武克弥さん:いえ、親もスポーツはやっていたのですが、柔道とバスケでした。サッカーとは関係ないですね。なので、本当に周りの友人がやっていたから自然とサッカーを始めましたね。

他のスポーツに夢中になっていた可能性もあったとは思いますが、ずっとみんなでサッカーして遊んでいたので、気づいたらサッカーをしていたって言い方が正しいです(笑)

 

6歳でクラブチームに入られたそうですが、こちらはどういった経緯で入られたのでしょうか。

岩武克弥さん:クラブチームに関しても、先輩方がどんどん入っていったので、小学校入学とともに、俺も入ろう!という感じでした。今思うと常にサッカーができる環境が整っていましたね。その環境のおかげもあって、サッカーにはどんどんのめり込んでいきました。

 

ーサッカーを本気で目指そうと思ったり、サッカーを仕事にしていきたいなと決意したタイミングはいつ頃ですか?

岩武克弥さん:カティオーラFCのU-12、U-15を経て、高校生の時に、2012年に大分トリニータU-18へ入団したんです。すると、プロが身近に出るようになっていって。環境が大きく変わって、そこから意識するようになりました。

その後は、明治大学に進学して、体育会サッカー部に入部をしました。
大学でもすごい先輩がたくさんいる環境でサッカーをしていたので、レベルの高さに苦しんだ時期もありましたね。

 

ーレベルの差を埋めていくために取り組んだことや意識していたことはありますでしょうか。

岩武克弥さん:ただもう毎日必死に練習をしていました(笑)考える暇もなく、毎日サッカーを地道に続けていたら、段々と上手くなっていったというか。

周りの環境も大きかったです。意識もすごく高くて、みんながお互いを高め合って励んでいましたね。

 

仕事としてのサッカーに変わっていった

チームメイトと優勝を喜ぶ岩武克弥

プロとして声がかかったタイミングはいつ頃でしょうか。

岩武克弥さん:大学3年生でユニバーシアード日本代表に選出されて、その頃から少しづつ練習には参加していました。
4年生になる前に浦和レッズの沖縄キャンプに参加をして、そこで声をかけていただきましたね。

 

ーということは、就職活動はせずにプロサッカー選手のキャリアを歩み始めたということでしょうか。

岩武克弥さん:プロになりたい気持ちはもう固まっていたので他の仕事を探す予定はなかったんですが、うちの大学のサッカー部は、全員就職活動をすると決まっていたので業界研究だったりはしていました。形だけですが(笑)

 

ープロになるまでのプレッシャーはありましたか?

岩武克弥さん:いやーありましたね。どこのチームに入れるのかだったり、いつ呼ばれるのかだったり。
きく変わった意識の部分は、「楽しんでサッカーをする」から「仕事としてサッカーをする」というところですね。

ナイーブになってしまう選手だったり、企業に就職するのか、プロに行くのかを迷っていた選手もいっぱい居ました。メンタルの部分ではとても負荷がかかる時期だと思います。

 

サッカー選手で居続ける

ープロになられてからの意識の変化などをお聞きしたいです!

岩武克弥さん:浦和レッズに入団をして、まず感じたのは「自分の強み」をしっかり出さないとやっていけないんだということです。名だたる選手が大勢居るので、その中でどう自分を見せていくのか、どこの部分で認めてもらうかをまず自分で再認識するところからはじめました。

チームとしてのお話をすると、やっぱり大学とは違う空気感がありました。
まず、年齢層が幅広いので気疲れしてしまったりもして。ON/OFFの気持ちの切り替えをいかに上手く行うかが大事です。

また、全員で高めていこうっていう空気もあるんですが、どちらかと言うと常に自分で高めていかないといけないと感じました。

 

ーメンタルケアの部分はどのように身につけていったのでしょうか。

岩武克弥さん:割とうまくできていたほうなんじゃないかと思います。
幼い頃からクラブチームに入って上のカテゴリーの人達とプレーをしていたので、少しずつ鍛えられて居たのかなと思います。

ただ、サッカーは1年1年の契約の勝負でもあるので年末になるにつれて僕含めみんながソワソワしだすことはあります(笑)これは一生慣れないですね。

 

ー移籍のきっかけや背景を教えて下さい。

岩武克弥さん:横浜FCのチームには、2年目からずっと声をかけて頂いていて。でもまずは今いる浦和でしっかり結果を残さないといけないなと思っていたんです。

約2年浦和レッズでプレーをしていたんですが、まだ僕に声をかけ続けてくれていたんです。タイミング的にも、今が外に出る時なのかなと考えて、横浜FCへの移籍を決意しました。

 

ー今後の仕事の目標を教えてください。

岩武克弥さん:サッカー選手で居続けることです。

そのためにも試合に出場し続けたり、怪我をしないことが大事になってくるので、1年間試合に出続ける体作りだったりメンタル面をまずはしっかり作り上げて、そこから飛躍していきたいですね。

 

ー岩武さんが今までのキャリアを積めた原動力ってなんですか。

岩武克弥さん:そうですね。今までの経験や努力は必ず力になっていると自信を持って言えるからこそ、日々の練習も一生懸命取り組むことができていると思います。

 

ーずばり、サッカーの魅力とはなんでしょうか。

岩武克弥さん:全員が心躍らされることですね。プレイヤーだけじゃなくて、観客も。
1試合の中であんなに心が動かされたり、本気で喜べたり悔しがれたり、喜怒哀楽が出せるって、この年齢になるとなかなかできないじゃないですか。

それを全員で楽しめたり、応援に来てくれた人たちも必ず楽しかったと言ってくださるので、とても励みになりますね。気分が落ち込んでいるときも、試合を見ている間は忘れられるというか、みんなにとってそんな時間になってるんじゃないかなと思っています。

サッカーに限らず、やっぱりスポーツの仕事はすごいなと日々感じますね。

 

ー夢や目標に対しての熱を絶やすこと無く燃やし続けるために、大事にしていることを教えてください。

岩武克弥さん:そうですね。サッカーの練習も同じなんですが、例えば「筋トレを毎日このメニューをこなす」だったり、「日記を毎日書く」「毎日自炊する」みないな「〜し続ける」っていうのは難しいことだと思います。やっぱり人間ですし、だらけてしまいたくなる日もありますよね。

でも目標のためにはやらなきゃいけないことで、そんな時に僕が意識していることは、熱しすぎず冷めすぎず、淡々とずっとやり続けるということですかね。

常にオーバーヒート状態だと絶対やっていけなくなるので、自分が最低限続けられる100%をみんな見つけたらいいと思います。そしてその100%をどんどん高めるような努力をしていくことが大事ですね。

 

大事なのはイメージすること

サッカーの試合後に選手とハイタッチをする岩武克弥

ーshabellのサービス内容を聞いたときの率直な印象を教えてください!

岩武克弥さん:自分が親だったら迷わず使いたいなと思いました。サッカーに関することなら僕からでも十分にアドバイスできると思うんですが、サッカー以外のことに夢中になったり、他の仕事に憧れを持ったりした時に、どうしたらよいかわからなくなると思うんですよね。

そこは無理に僕が自分で勉強して知識をつけるより、プロに聞いたほうが的確ですよね。
そういった面では色んな人に刺さる素敵なサービスだなと感じました。

 

ーネクストキャリアについてなど、自分自身のために使うイメージは湧きますか?

岩武克弥さん:もちろんです!今はまだそういった趣味や将来これがやりたいというものは見つかってないのですが、見つかったら是非使いたいです。

自分の興味のある分野で活躍している最前線の人と話せたり、繋がれるのはチャンスですよね。

 

ー最後に、未来ある若者にメッセージをいただいてもよろしいでしょうか?

岩武克弥さん:自分も小さい頃から夢を追いかけてきたんですけど、夢が近くなったときにやっと未来に現実味が湧いて、「自分もプロになろう」と思ったんです。

なので、ちょっとのチャンスにも食らいついていってほしいです。色んな人と話をして、たくさん吸収することで、夢への階段は必ず近づいていきます。
この話はshabellアプリにも言えますよね。こういうアプリを通じて、身近に感じられることってあると思うんです。

一気に夢への距離が近くなるというか。そういう話を聞けるだけでさらに夢が広がったり、強く思えたりすると思うのでどんどん使ってみてほしいです。そして、夢を叶えてもらいたいですね。今後僕に相談をしてくれた人が、本当にプロになったら、めちゃくちゃ嬉しいです。

***

今回は、現在横浜FCで活躍しているプロサッカー選手の岩武克弥さんに取材を行いました。
幼少期からサッカーをプレーし、サッカーを仕事にした岩武さん。その裏にはたくさんの努力がありました。

サッカー選手で居続けることが目標です。夢を叶えたからといって、そこがゴールではない。新しい挑戦が始まるんです。」と岩武さんはお話ししてくださいました。

shabellbaseでは今後も多種多様なキャリアを築く方々を紹介しています。
あなたの夢探しやライフプランに役立つヒントを見つけてみてください。

岩武克弥さん
いわたけ かつや|サッカー選手


1996年生まれ。大分県出身。幼い頃からサッカーをプレーし、明治大学体育会サッカー部を卒業後、プロサッカー選手として浦和レッズに所属。その後移籍をし、現在は横浜FCで活躍。

横浜FC 公式HP:https://www.yokohamafc.com/player/2021_22_katsuya_iwatake/

 

関連記事

今回取材を行ったのは、元日本代表のサッカー選手でもある羽生直剛さん。羽生さんのこれまでのキャリアから、これからのビジョンについて伺いました。サッカーファンの方にはもちろん、自身のキャリアに悩みがある方にも、ぜひ読んでいただきたい記事[…]

サッカーボールを持つ羽生直剛
関連記事

今回は東南アジアを中心にサッカー選手として活動する傍ら、社会貢献活動に取り組む渡邉卓矢さんにインタビューをしました!渡邉さんは発展途上国の選手たちへサッカーシューズを支援したり、孤児院を訪問するなど精力的な活動もされています。[…]

渡邉卓矢

LINE@バナーシンプルブラックインタビュー記事用