【トランペット/モデル】音を通して想いを届ける秋山璃帆さんにインタビュー

秋山璃帆

今回はトランペットやホルン奏者、作曲家やモデル、経営者としてもマルチに活躍している秋山璃帆さんにインタビューさせていただきました。 

秋山さん自身のキャリアについてや、音楽業界のリアルについても、赤裸々にお話していただきました。音楽業界を目指している方やミュージシャンに興味のある方には、特に読んでいただきたいインタビューとなりました。

 

言葉がなくても届く想いがある

舞台に立つ秋山璃帆

ー音楽にはいつ頃から触れられていたんですか?

秋山璃帆さん:2歳の頃から音楽をやっていました。楽器はピアノです。音楽自体は、それこそ本当に胎教から母に聞かされていたみたいで。両親は音楽に関係なかったんですが、教養として音楽をやらせたいという気持ちがあったらしくて、胎教であったりとかピアノを幼少期からやらせてもらっていました。

こんな音楽漬けの日々を送っていたら当たり前だと思いますが、どんどん音楽にのめり込んでいきましたね。

 

ー現在トランペット奏者として活躍されていますが、トランペットに興味を持ったのはいつ頃なんでしょうか。

秋山璃帆さん:小学校を卒業するまではずっとピアノを弾いていましたが、中学校の吹奏楽部がきっかけで、トランペットを始めました。元々はもう少し大きいトロンボーンという楽器をやりたかったんですけど、自分で楽器を決めることはできなくて。
顧問の先生に渡されたのがトランペットだったんです。最初は全くそのトランペットという楽器に興味がなくて、むしろちょっと嫌だなっていう気持ちがあったんです(笑)
ですが、3年間部活をやっていく中で、魅力に気付いていきました。この楽器をもう少し極めたいなという気持ちが強くなっていったんです。

 

ー秋山さんの思うトランペットの魅力ってどんなところがありますか?

秋山璃帆さん:私は当時、あまり学校の友達と仲良くなれてなかったりとか、気持ちを通じ合わせるのがすごく苦手なタイプだったんですね。トランペットに限らずですが、音楽って練習して上手くなって、その音を届けることができるじゃないですか。言葉でなくても届く想いがあるので、音を通して感動してもらえるって魅力的だなと感じていました。

 

自分の持っているものを最大限に生かしていく

公演中の秋山璃帆

ーその後はどのようにキャリアを歩まれていったのでしょうか。

秋山璃帆さん:高校を卒業してから半年間アルバイトして、それから海外に行きました。

海外に行くことを家族が積極的に応援してくれたわけではなかったですし、行きたいって思うからには金銭面を自分でどうにかしたいという気持ちがあって、まずはアルバイトでお金を稼いでいましたね。

 

ー日本から離れるという点で、怖さや不安はありましたか?

秋山璃帆さん:怖さは感じてなかったと思いますが、準備だけは念入りにしていましたね。最初はパリに行ったんですが、アマゾンの奥地に行くみたいな装備で、それこそ怪我してしまったときの応急処置のものだったりとか、縄とか、絶対ドイツやフランスで使うことがないであろうものを持って、戦う姿勢で行きました(笑)

また、ヨーロッパを回るつもりで旅行ビザで行っていたので、語学本もドイツ語、フランス語など色々な言語の本を持っていきました。トランクケースが異様に大きかったです(笑)あんなに持っていかなきゃよかったなと今でも思っています。

 

ー実際に言葉の壁で苦労したことはありましたか?

秋山璃帆さん:英語は3歳からずっとやってたんですが、やっぱり日常会話となると難しかったです。単語の知識はあっても瞬発的に喋るのってすごく難しいんだなというのは感じて、ホームシックになったりもしました。

ですが、ドイツに住み始めて半年ぐらい経ってからは、コミュニケーションが英語で取れるようになってきましたね。

 

ー実際何年ぐらい行かれていたんでしょうか。

秋山璃帆さん:3年ぐらい住んでいました。その間は路上ライブをひたすらしていましたね。聞いてくれる人がたくさん居たかというとそういうわけではないんですけど、着物を着てトランペット吹いていたことや、投げ銭に積極的な文化のおかげで日本でいう100円を入れるくらいの気持ちで1000円や5000円をチップで入れてくれました。

また路上ライブを行う際に、着物を着て演奏している様子を記録して毎回フェイスブックで上げていたんです。そしたら、たまたま日本で知り合ったお琴奏者の方に、繋げたいミュージシャンの方がいるってお話をもらったんです。

私がフェイスブックにあげていた写真を、有名な音楽会社の社長さんに見せてくれたらしくて、「面白いね、会ってみたい」と思っていただけたたんです。日本に一時的に帰るタイミングで、その社長さんとのミーティングを組んでくれました。そして、デモCDを聞いてもらったことがきっかけで、朝ドラの主題歌に繋がり、今のキャリアにも繋がっていきました。

 

ー挫折経験はありましたか?

秋山璃帆さん:そうですね。クラシックの世界は、上手い人がたくさんいる中で勝ち上がって、5本指に入ってはじめてお金になったり有名になれるんです。なので路上ライブでの日々は苦しい時もありました。この道で頑張っていって、本当に将来仕事に就けるのかなという不安はいつもつきまとっていましたね。

そんな時、恩師から「共感覚」(音に色が見える、味に色を感じるなど五感の一部が繋がってる感覚)という才能をもっと活かしなさいと言われたんです。クラシックの演奏をただ再現して演奏するのではなく、私が曲を作って表現していく方がオリジナリティを出せるんじゃないかとアドバイスをいただいて。
その時に、私にできることってまだたくさんあるんだなと感じました。

すぐにお金にしようと考えるのではなくて、テクニックや技術がついたときに、ちゃんとそれがお金に繋がっていくんだろうなっていうビジョンが見えて。そこから前向きに努力をしていくところに繋がっていきました。

 

今までの活動がお仕事に繋がっていった

ーでは、日本に帰国してからどういった経緯で今に至ったのか、教えて下さい。

​​秋山璃帆さん:日本に返ってきてから1年程は、人やライブに慣れるというところからはじまって、ライブハウスでブッキングしてもらって演奏したりしていました。その後、有名アーティストさんのアリーナツアーのお話が来て、そのタイミングでテレビ出演もかなりたくさん出させていただきましたね。

それからは自分のアルバムを出したり、ライブツアーをしたりしながら、だんだん自分が主体になってライブを開くことができて、いろんな方に会うきっかけができました。
アーティストさんたちのサポートで、トランペットを演奏したりという形でどんどん繋がっていって、管楽器のアレンジのオファーも何件かいろんなところから来るようになったり、たくさん曲も書いていくようになって。

現在は、合同会社FLAT THIRDという会社を作り、犬・猫などのペットの声をサンプリングして音楽にのせ記念ソングを制作するペットボイスというサービスを展開しています。私が作曲した曲であったりアレンジした曲を販売していくというお仕事をしています。今までの活動が今の会社の活動に繋がっていると感じますね。

 

ーいろんなお仕事いただく中で、どうやってモデル業などに活動を広げていったんですか

秋山璃帆さん:そうですね、着物でテレビに出演した際に、たまたま観ていた着物の会社さんが、いいねと思ってくださって、それで着物のモデルをはじめて、いろんなカメラマンさんに撮影をしていただきました。

秋山さんの動画を見たい方はこちらから→https://youtu.be/YGl17VMMhc4?list=PLIz6qVnA583NWdYZaNHqgrCfsBF0KzNIH

ーホルン奏者の方ともコラボ企画をされているんですよね?

秋山璃帆さん:そうですね。SNSを通じてホルン奏者の虚無森ホルン。さんという方とお会いする機会があって、「30日でプロになるホルンペット」というタグで、YouTubeで1ヶ月間楽器を交換して教え合いませんかとお誘いしたんです。
30日間でプロは別の管楽器を習得できるのか!という挑戦で、15分ずつのレッスンを毎日やって、30日後に発表会をして、その後CDのリリースまで行いました。

その企画を通して自信がついたので、その後ホルンを購入してプロとして仕事を取っていこうと決意したんです。実際にホルンのレコーディング依頼も何本か頂いて、もうこれはプロと名乗っていいだろうと思い、トランペットの他にもホルンの演奏家として活動していますと表明しています。

 

ープロの線引きってどうやってされるのでしょうか。

秋山璃帆さん:私がプロとして大切だなと思っているポイントは、お金を払ってくれた人を満足させられるかどうかというところです。

企画自体も「プロって何?」というところにフォーカスを置いた企画だったのもあって、私が30日間ホルンを吹いた過程や、CDを出してたくさんの人に買ってもらった事実、あとはレコーディングに呼んでもらえるという結果がついてきたので、私としてはホルンのプロになれたなというような感覚があります。

 

自分の経験を後世に活かしたい

トランペットを教える秋山璃帆

ーミュージシャンとしてや経営者として、今後の目標はありますか?

秋山璃帆さん:経営者としての面でお話をすると、『ペットボイス』のサービスは、まだまだ認知されていない状態なので、たくさんの人に知ってもらって、新しい思い出の残し方として普及させていくのが目標です。

また、将来的にはミュージシャンや作曲家を派遣していったりなど事業拡大をしていって、音楽業界の中にあるものだけじゃなくて、「音楽を必要としている人のために音楽を作る」という方法もあるんだよって見せていけたらいいなと思っています。

 

ートランペットのレッスンをやろうとしたきっかけってあるんでしょうか。

秋山璃帆さん:もちろん認めてもらうぐらいにはずっと上手ではいたんですけど、常にやっぱりトランペットの悩みというのがつきもので。その悩みに対して答えをくれる先生になかなか出会えなかったんですよね。

そんな時に答えをくれる人が居たらよかったなと思ったこともあって、私は苦手なことを一つずつ克服していくようなタイプだったので、それをたくさんの人に共有できたら、同じ悩みを持っている人の助けになるんじゃないかなと思ったのがきっかけです。

 

ー秋山さんが色んなことに挑戦するにあたって、大事にしていることはなんですか?

秋山璃帆さん:やっぱりやりたいことであったり、得意なことでお金が稼げたら嬉しいじゃないですか。結局お金を稼がないと生きていけないですし。

あとは、人生が100年あったとして、その中でやりたいことの方が多かったら幸せだなって考えています。それがモチベーションになっていますね。

 

ーshabellに対しての率直な印象を教えて下さい!

秋山璃帆さん:shabellのコンセプトを聞いた時、「キャリア相談」という括りが面白いなと思いました。「レッスン」を受けるとなると相談というよりは実践になってくるし、そうじゃなくても、もしかしたらプロの方に聞きたい機会って本当はあるのかなと考えるきっかけになりました。

同じ管楽器じゃなくっても、漠然と音楽家になりたいとかギターをやっている人にも私のアドバイスを届けることができたら素敵だなと思ったのが最初の印象でした。

 

ー最後に、メッセージをいただきたいです。

秋山璃帆さん:「職業」という形で考えると、夢って考えづらいかと思うんですけど、「得意なもの」って考えたときに、それがどの職業になり得るのか、どんな商品になり得るのかっていう発想を持てるといいのかなと思います。

夢というよりも、「自分がやりたいこと」がダイレクトにお金を稼ぐ手段になっていくと思うので、それがどうしたらお金に変わっていくんだろうっていう発想をぜひ持っていってほしいなと思います。

自分が得意だったり、やりたいと思う気持ちを日々大切にしてほしいです。

***

今回は、トランペット奏者やホルン奏者、作曲家やモデル、経営者としても活躍していらっしゃる秋山璃帆さんに取材を行いました。

秋山さんは最後にこんな言葉を残してくださいました。
『ミュージシャンを仕事にするのは難しいと思われがちですが、実際仕事はたくさんあります。その仕事をする人物として選んでもらうためには、日頃どんな種まきをしているかがとても大切になります。たくさんのミュージシャンの中から「選んでもらえるミュージシャン」になるために、少しでも役に立つアドバイスができたら嬉しいです』

これじゃ稼げない、このままじゃだめだ。と卑屈になるよりは、自分が何をしたいのか、そのやりたいことがどうしたらお金に変わっていくのかを考えて、行動していくことが大切だと秋山さんは仰っていました。

shabellbaseでは今後も多種多様なキャリアを築く方々を紹介しています。
あなたの夢探しやライフプランに役立つヒントを見つけてみてください。

秋山璃帆さん
あきやま りほ|トランペット ホルン奏者 経営者 モデル 作曲家


1992年生まれ。鎌倉市出身。幼い頃から音楽に触れ、高校卒業とともに単身ヨーロッパで着物を着てトランペットの路上ライブを行う。その後、トップアーティストのレコーディングに参加したり、紅白歌合戦を始めとする多くのテレビに出演。トランペット奏者、ホルン奏者、歌手、作曲家、モデルなど幅広く活動している。
秋山璃帆公式HP:https://akiyamariho.flatthird.com/

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