仕事中心の生活は良いこと?悪いこと?満足度の高い生き方を見つけよう

パソコンを使う女性のイラスト

日々の生活と切り離すことのできない仕事。皆さんにとって、「仕事」とはどのようなモノでしょうか。
収入を得るため、やりがいのため、自分の能力を発揮するため…。仕事をする目的は人によって異なりますよね。

プライベートを優先する方も増えてきている昨今において、仕事中心の生活は良いこと?それとも悪いことなのでしょうか?また、仕事中心の生活にしろ、プライベート中心の生活にしろ、満足度の高い生き方を選択するには、どのような考えが必要とされるのでしょうか。

そこで今回は、気になる業界のプロにリアルな相談ができるサービス「shabel」に登録しているさまざまな業界で活躍する「シャベラー」に、アンケートを実施。

仕事中心の生活を送っている方のリアル、反対にプライベートと仕事を両立している方のリアルから、満足度の高い生き方を送るヒントを学んでいきましょう。

 

 

現代の仕事観のリアルは?若者の63%が「プライベート優先」と回答

ハイヒールと女性仕事中心の生活について、世間ではどのような意見が多いのでしょうか。
内閣府が実施した「特集 就労等に関する若者の意識」によると、平成29年に仕事よりも家庭・プライベートを優先すると回答した若者は、63.7%。平成23年の回答だと52.9%であったことを鑑みると、「仕事中心の生活よりもプライベートを優先したい」と考える若者が増加していることが読み取れます。
出典:内閣府「特集 就労等に関する若者の意識」

実に6割もの方が、仕事中心の生活よりもプライベートを優先したいと考えているんですね。
実際にインターネットの質問サイトなどでも、「仕事中心の生活が嫌だ」「残業が多く、プライベートを楽しむ余裕がない」といった悩みや相談が寄せられていました。

このように、仕事中心の生活になってしまうと、プライベートを楽しむ時間的・肉体的な余裕がなくなると感じる方も多いようです。

 

「何を大事にしたいか」によって仕事の捉え方は変わってくる

仕事中心の生活よりもプライベートを優先したい、と考える若者が増加しているとはいえ、「仕事中心の生活=悪」というわけではありません。
重要なのは、自分は何を大事にしたいのかという点です。仕事を中心にして得られるやりがいやお金、喜びを大事にしたいのか、プライベートで得られる喜びを大事にしたいのか。仕事とプライベートのバランスは、自身の価値観によってどちらに重きを置くのかが決まります。「仕事中心の生活はダメ」「プライベート中心の生活はダメ」と決めるのではなく、自分の理想とする指針に沿っているかいないかで、良し悪しを判断するべきでしょう。

価値観とはすなわち、自分が何を大事にしたいか」ということ。
例えば人生において、家族との生活を一番大事にしているAさん、仕事を大事にしているBさんがいるとします。Aさんにとっては「家族が楽しく幸せに暮らせるかどうか」、Bさんにとっては「やりがいをもって仕事ができるか」「仕事が成功するかどうか」が人生における価値基準となるでしょう。

仕事よりプライベートを優先させるのが正解でも、仕事中心の生活を選ぶから正解、というわけではありません。大切なのは、自分の価値観に沿ったライフスタイルを送れているかどうかです。

  • 自分にとって満足度の高い生活スタイルを送れていない
  • 仕事中心の生活が良いのか、プライベート中心の生活が良いのかわからない

という方は、自身の価値観を棚卸することで、自分が大事にしたいものが見えてくるのではないでしょうか。

 

 

仕事中心の生活で楽しんでいる人に取材して分かったこと4つ

仕事をする若手ビジネスマン5人今回は、実業家やスポーツ選手、美容部員に助産師など、さまざまな業界で活躍するプロ「シャベラー」を対象に、アンケートを実施しました。
質問項目は、以下の通りです。

1:「仕事中心」?「プライべート重視」?
2:今の生活に満足していますか?
3ー1:「はい」で回答した方→満足している理由を教えてください
3-2:「いいえ」で回答した方→満足に至らない理由を教えてください

アンケートに回答いただいた22名のうち、「仕事中心の生活を送っている」と回答した方は、17名にのぼりました。そのうち、「今の生活に満足している」方が9名、「今の生活に満足していない」のは8名となりました。

仕事を中心の生活を楽しんでいる方の回答を通じてわかったのは、

自分の選択に納得している
・自分のやりたいことをやれている(仕事内容に満足している)
・仕事に大きなやりがいを感じている
経済的にも安定している

という点です。

 

仕事中心の生活【今の生活に満足している】

「今の生活に満足している」と回答した理由の一部を抜粋してご紹介します。

・世の中を変える面白いサービスに携われている上、それで報酬をいただいているから(UX/UIデザイナー)
・応援してくれる人がたくさんいるから(アイスホッケー選手)
・時間的自由がある上、経済的にも苦労しないから(救命士の先生)
・仕事が中心だが家族の理解と協力が得られていて、公私ともに充実しているから(助産師)
・自分で仕事中心の選択をしているから(広報)
・技術の蓄積ができているため(インタープリター)
・大好きな仕事ができて、空いた時間にプライベートの予定を自由に組めるところ(アナウンサー)

「自分の選択に納得している」「やりたいことをやっている」「仕事にやりがいを感じている」「経済的にも安定している」といった充実感が根底にあることが分かります。

仕事中心の生活【今の生活に満足していない】

続いて、「今の生活に満足していない」と回答した理由を一部抜粋して紹介します。

・不満はないけど、もっと良くできる気がする(スタントウーマン)
・プライベートと仕事のバランスをより良くしたい(アイリスト)
・将来起業したいと思って準備をしているが、まだ目標達成に至っていないから(フリーランス)
・年収をUPし、家族との時間や趣味の時間をもっと充実させたい(Webデザイン)
・「日々たのしく、充実した生活」を送っているが、“満足”すると、“それ以上の成長が見込めない”から(グラフィックデザイナー)
・自分の強みをもっと伸ばしつつ、スキルの幅を広げたいと考えている(デザイナー)

プライベートを大事にしたい」という声はもちろん、「今も悪くないがまだ高みを目指せる」と考えているからこそ満足していないと答えている方もいらっしゃるように、決して後ろ向きではない声が多い印象です。

 

 

プライベートを大事にしている人に取材して分かったこと4つ

3人家族続いては、「プライベート重視の生活」と回答した方のコメントを紹介します。
アンケートを行った22名のうち、「プライベート重視の生活」と回答した方は、5名。そのうち、「今の生活に満足している」のは2名、「今の生活に満足していない」のは3名でした。
今回の結果で読み取れたのは、仕事中心の生活を送っている方同様に、

自分で選択をしている
納得できている

と、プライベート重視の生活の満足度が高いということです。また、満足度を高めるためには、

・仕事とプライベートのバランスを意識する
・やりたいことの優先順位をつける

ことを意識する必要があるのかもしれません。

 

プライベート重視の生活【今の生活に満足している

「今の生活に満足している」と回答した2名のコメントを紹介します。

・今の生活で特にストレスがないから(マーケター)
・家族との時間が多いから(デザイナー)

ここでもやはり、自分の価値観に沿っていて「自分が納得している」ことで満足度を高めていると判断できます。

プライベート重視の生活【今の生活に満足していない】

「今の生活に満足していない」と回答した3名のコメントを紹介します。

・仕事とプライベート、どちらの充実も図りたいと常々思っているが、自分が現場に行かないと成り立たない仕事なので、なかなかバランスが取りづらいというジレンマがある(プロミュージシャン)
・コロナで仕事の案件が変更しており、稼働するまで時間がかかっている(ビューティーディレクター)
・やりたい事が多すぎる(デザイナー)

仕事内容によっては、プライベートと仕事の両立が取りにくいという現状があるようです。また、新型コロナで働き方やライフスタイルに変化があったという声も。
プライベートを重視している方の中には、やりたいことが多すぎて結果的に満足できていない方もいらっしゃいました。このような場合は、やりたいことの方向性を定めたり、優先順位をつけたりすることで解決できるかもしれません。

 

 

ライフスタイルは十人十色!自分の価値観に合致する働き方・プライベートを見つけよう

仕事をする3人の女性仕事中心の生活が良いのか、プライベート重視の生活が良いのか、それぞれに正解はありません。ライフスタイルは十人十色です。
大切なのは、自分の価値観に合致する働き方やライフスタイルを見つけること。ここの軸がぶれていると、仕事中心にしてもプライベート重視にしても満足度の高い生活を送るのは難しいかもしれません。
「自分は何を大事にしたいかわからない」「仕事中心の生活を送っているが、漠然と不満をかかえている」という方は、一度自分のやりたいことや考えを整理してみることをおすすめします。

 

関連記事

あなたは今のキャリアに満足できていますか?それとも、今のキャリアに満足がいかず転職をしようとは悩んでいませんか? もちろん今のキャリアに満足している人もいると思いますが、少なからず自分のキャリアについて悩みを抱えて[…]

キャリアの悩み サムネイル
関連記事

2023年4月入社予定の大卒者の内定率が7割近くになった、という調査データがリリースされました。どんどん早期化する就職活動の流れの一方、本当の意味で働く準備ができている人が増えているようには感じられない、何故かなあ、、、、ともどかし[…]

ヘレンの部屋サムネイル