【ヘレンの部屋Vol.6】「新卒でベンチャー就職」のリアルを聞いてみた

ヘレンの部屋 新卒 ベンチャー就職

就職活動中の学生のみなさんから、毎年相談を寄せられるのが
「大手とベンチャーで悩んでいます」
というものです。


私もベンチャー全盛期に就職活動をしていたこともあり、自分自身も大手以外の選択肢としてベンチャー就職を考えていました。
結果として、ベンチャー就職を選択し、新卒一期生としてベンチャーに入社し、それによって、現在のキャリアの礎を築くことができたのでその選択は自分にとって正解だったなと感じています。


しかし、それは20年近く前の話。令和の若者にとって新卒でベンチャー就職をするということはどうなのか、実際にベンチャー企業に新卒で就職した経験者数人に話を聞きながら新卒でベンチャー就職することについての疑問や不安を整理してみようと思います。

 

大手 or ベンチャー、その分類で合っている?

就活生に限らず、ベンチャー企業について社会人であっても誤った認識を持たれていることが多く、その定義を確認することから始めていきます。


まず、就職活動において、大手かベンチャーかというように、ベンチャーを非大手企業のように規模の分類を指すと捉えている方が数多く見受けられます。

実際には、規模の表現としては、大手、中小のように分類されます。
(ちなみに、企業の規模は「中小企業基本法」によって明確に定義されています。)

加えて、有名企業と大手企業を混同して認識している場合も少なくありません。
事業規模の大小に関わらず、認知度の高い有名企業は多く存在していますが、そのような企業は従業員に高いスキルレベルを求めているケースが多いのです。
そのため、実務経験がない人材を人物像や今後の可能性で採用する新卒採用は行っていない場合もあるため、就職活動時に出会う機会があまりないことも誤解を生んでいる一因なのかもしれません。

ベンチャーってそもそも何だろう?

さて、改めて「ベンチャー企業ってなんだろう?」ということですが、ベンチャー企業という言葉自体は日本語特有の表現方法で、英語でいうところのベンチャービジネスという言葉に由来していると言われています。
ちなみに、英語で”venture”と言うと、日本でいうところの投資会社(ベンチャーキャピタル)の意味として受け取られてしまうので要注意です。

話を戻します。

現在、ベンチャー企業と表現される企業は大きく分けると2つあります。
1つ目は、既存のマーケットにおいて既存のビジネスモデルをベースに独自の技術やサービスを提供し、組織拡大や収益の安定を目指している企業。
2つ目は、革新的な技術やサービスで新たなビジネスモデルを創出し、既存のマーケットを刷新するものや新しいマーケットを築き、急成長をめざしている企業。これを一般的にはスタートアップなどと称することもあります。

<令和版>新卒でベンチャー就職のリアルとは?

ということで、ここからは実際に令和時代に新卒でベンチャー就職を経験した以下の3名にお話を聞いていきます。

お話を伺った3名(お名前の代わりにそれぞれの雰囲気にあわせた動物で♪)

 ライオンさん
・社会人4年目
・入社後1年で転職、どちらもベンチャー。

 ウサギさん
・社会人2年目
・ベンチャー内定複数。

 リスさん
 ・社会人3年目
 ・入社後すぐにコロナ禍になる。

新卒でベンチャー就職をした理由を聞いてみた


ライオンさん(4年目)の場合

ヘレン   「最初からベンチャーに就職しようと思っていたの?」

ライオンさん「いや、、、大手みてましたよ。」

ヘレン   「あ、そうなんだね。で、どうしてベンチャーに就職することにしたんだい?」

ライオンさん「それは、、、大手に受からなかったからですね、、、」

ヘレン   「そっかあ、、、まあ、それでも行こう!っては決めたんだもんね」

ライオンさん「そうですねえ〜」

 


ウサギさん(2年目)の場合

ヘレン  「最初からベンチャーに就職しようと思っていたの?」

ウサギさん「そうですね」

ヘレン  「ほう。周りは大手とかみてなかった?」

ウサギさん「就活中はコロナ(新型コロナウィルス感染拡大下)ってこともあってみんなと会ってなかったので、周りがどこ受けてるのかって知ったのは就活終わってからですね」

ヘレン  「そっか。で、なんでベンチャー就職目指してたの?」

ウサギさん「先輩から『お前はベンチャーの方が向いているよ』って言われたのと、学内の就職系のイベントでベンチャー企業の話を聞いて、面白そうだなって思ったんですよね」

 

リスさん(3年目)の場合

ヘレン 「最初からベンチャーに就職しようと思っていたの?」

リスさん「いや、全然。」

ヘレン 「おお。えっと、そこからどうやってベンチャー就職に?」

リスさん「志望業界全滅してからですかね。業界検索ではヒットしなかったんですが、ナビのキーワード検索かなんかで志望業界ぽいワードがヒットしたのが、あるベンチャー企業で。」

ヘレン 「規模っていうより、キーワードとかメッセージでマッチしたんだね」

リスさん「ですね」


ベンチャー企業に就職してよかった??

 

ライオンさん(4年目)の場合

ヘレン   「実際にベンチャー就職してみてどうだった?」

ライオンさん「ん〜、ほとんどの部分ではベンチャーでよかったと思いますけど、一社目が大手だったら、と思う部分もあります。」

ヘレン   「へえ〜、例えばどんな?」

ライオンさん「みんながいうところの普通の会社ってのを知れたかなあと」

ヘレン   「そっかあ」

ライオンさん「ですね。でもそれ以外は、、、ベンチャーでよかったですかね」

ヘレン   「どんなところがよかった?」

ライオンさん「自分が戦力になっているというか、自分にしかできない仕事を任されているからですかね。」

 


ウサギさん(2年目)の場合

ヘレン  「実際にベンチャー就職してみてどうだった?」

ウサギさん「よかったな、自分には合っていたなと思います」

ヘレン  「どんなところが合っていたんだと思う?」

ウサギさん「シンプルに楽しいなあって。内定者の時から、会社の名刺をもって動けたり、他じゃできない経験をたくさんさせてもらえたんですよね。」

ヘレン  「それは今になっても変わらない?」

ウサギさん「2年目になって、大学時代の大手に行った友達は大体転職しているし、みんなからは『楽しそうで羨ましい』と言われることも多いです。」

ヘレン  「どうしてそういう差がつくんだろうね」

ウサギさん「ベンチャーならではのスピード感とか、作業じゃなくて仕事をたくさんさせてもらえていることとかかなと思います。」

 

リスさん(3年目)の場合

ヘレン 「実際にベンチャー就職してみてどうだった?」

リスさん「まあ、よかったかなと。」

ヘレン 「それはなんでそう思うの?」

リスさん「明らかに苦手なことをとりあえずやらせる、みたいなこともなかったのはよかったです。」

ヘレン 「あ〜確かに。適性を見て判断するね。」

リスさん「あとは、コロナウィルスが拡大し始めてから、リモートに切り替えるっていう判断が早かったのもよかったです。」

ヘレン 「ベンチャーって意外と小回り効くし、イレギュラーに強いよね」

リスさん「あとスーツ着なくていいし、髪が赤くてもいいことです」

ヘレン 「それはその会社だけかもな笑」

 

新卒でベンチャー就職をする上で気をつけるべきことは?

 

ライオンさん
それぞれの企業文化の違いを理解することが大事だと思います。
ベンチャーと言っても、トップダウン型の企業もあるし、自由度の高い生産性重視の企業もあります。
結局は1社1社を正しく理解して、その企業ごとの文化を見極めることが大事ですかね。
あとは、セルフマネジメントですかね。自分の能力以上の仕事を任せてもらえるチャンスが多い分、メンタルケアや健康管理をして、息抜きも上手にできるようになることだと思います。

 

ウサギさん
自分のことを理解をしておいた方がいいと思います。
自分の成長と向き合う機会も多く、手探りで成長していかないといけない側面が強いので。
折れずに楽しく働きたいと思うなら、自分で自分の面倒を見られるようにしないといけないですね。
あとはなるべく選考でも取り繕わず、ちゃんと自分の本音を話した方が良いと思います。
(ベンチャーの人事は、個を見てくれる場合が多かった気がします。)

 

リスさん
基本的には、普通の就活とは変わらないですが、
自分の性格でちゃんと居場所が作れそうかはイメージした方がいいかも、とは思います。
僕の会社は割と社内多様性がある感じだったのでいけるかなとは思いましたけど、例えばキャラクターも含めて”1枚岩じゃないといけない”、みたいな会社もあると思うので、そこは気をつけた方がいいかもしれないですね。



【おまけ】人事コンサルタント視点で考える「新卒でベンチャー就職」とは

数多くのベンチャー企業の採用支援を行なってきた人事コンサルタントの観点で、

ヘレンさんアイコンshabellbase画像
Helen
ベンチャーと一言に言ってもそれぞれです。
いわゆる社風だけでなく、ビジネススタイルや事業の成長スピードなど企業ごとに全く異なります。
また、ベンチャー企業は福利厚生や教育などが充実していない、と思われている方もおられるかもしれませんが、実際にはそうではありません。大企業とは異なり、人数に限りがあるベンチャー企業では一人一人が最高のパフォーマンスを発揮できるようにするために、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に働き方を選択することができたり、優秀な人材を確保するためフルリモートで働くことも可能だったりします。創業年数が浅い分、慣習や文化も社会の流れや変化に適応しやすく、新しいシステムや企業との繋がりも積極的に取り入れ効率の良い職場環境を築いている企業も多くあります。ただ1つ注意したいことは、ベンチャー企業では会社に属するための就活や型通りの就活ではうまくいきません。
事業と同じく採用方法や求められる経験や能力も、その時々によって変化しているので、社会に出て働くという覚悟を持ち、自分自身の能力を試す場に挑戦するという心構えが必要だということを忘れないでくださいね♪

 

Helen(ヘレン)さん
キャリア・人事コンサルタント


1982年秋田県生まれ青森県育ち
理工系大学修士号取得後、ベンチャー企業に新卒で入社し、人事の立ち上げから採用・育成の責任者を務める。人材ビジネスにおいても営業統括として従事し、就活・人事のプロフェッショナルとして、2016年に独立。キャリアセミナーや人材育成が得意領域。
2022年より株式会社shabell 取締役COO就任。

 

記事を掲載した日

2022/09/23

 

   
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