【俳優】一條恭輔さんに聞く!下積みの苦労と働き方のリアル

ポーズを決める一條恭輔

今回は俳優として、大ヒット映画『東京リベンジャーズ』や数々のテレビドラマに出演されている一條恭輔さんにインタビューを行いました。

俳優業で生計を立てるまでの苦労や、俳優以外のキャリアについてもたっぷり語っていただきました。

俳優になりたい人、俳優を諦めようとしている人にぜひ読んでいただきたい記事です。

 

貧しい下積み時代の苦労と覚悟

雪上を滑走する一條恭輔

ー 一條さんが俳優を目指しはじめたのはいつ頃ですか?

一條恭輔さん:元々、表に出ることに少し興味はありました。でも本格的に俳優を目指したのは社会人になってからです。学生時代は、小中高大ずっとアイスホッケー中心の生活でしたが、社会人になってからは完全に引退しようと考えていました。だからといって、将来こうなりたいとかいう考えはあまりなかったんです。就職活動はメディアへの関心と、「有名なところでたくさん稼ぎたい」というミーハーな考えから、メディア業界一択で動いていました。そして映像制作会社へ入社し、テレビ局でアシスタントディレクター(AD)をやっていました。ADの仕事をするうちに、表舞台への興味が目標へと変わっていき、芸能関係のワークショップやオーディションを受けることに繋がっていったんです。そして入社から半年程で、本気で俳優を目指していこうと決意して退職し、2016年から今の事務所に所属することになったんです。

 

ー 仕事を辞めた後、生活や収入はどうなっていたんですか?

一條恭輔さん:俳優業を中心に考えると、日中は急な依頼やオーディションなどがあるため固定された仕事をするのは難しいだろうと考えました。だから夜間に働ける居酒屋のバイトなどで収入を得ていました。その時の下積み生活はもうカツカツでしたね(笑)俳優よりも居酒屋の店員でいる時間の方が長く、どっちが本業なのか分からなくなる時も沢山ありました。一方で舞台の仕事が入った時は、稽古があるので全くバイトに行けていなかったりと差が激しい生活を送っていました。

一條恭輔

ー その当時、家族の反応や応援の姿勢はどうでしたか?金銭的な援助などはあったのでしょうか?

一條恭輔さん:身内に限らず最初は周囲からの風当たりが強かった気がします。「いい大人なのに」「この年齢から俳優を目指して、その先に何があるんだ」などの声はありましたね。金銭的な援助も、自分のやりたいことをやっているだけなので「協力してくれ」とは言えなかったです。でも、有難いことに家族から「辞めろ」と言われたことはないんです。僕の挑戦を、ただただ見守ってくれているんだと思います。当時のバイト先の方々も「テレビ見たよ」と声をかけてくれたり、温かく応援してくれてすごく励みになっていました。今でも、出演した作品を見て連絡をくれる人がいたりして、そういった応援がとても嬉しいです!

 

ー 一條さんのご家族は元々、どんな挑戦にも応援してくれる方々ですか?

一條恭輔さん:いや〜、どうでしょうかね(笑)あれこれ手を出すことには否定的でした。小学生から空手とアイスホッケーをやっていて何かとお金がかかっていたんですが、高校生の頃に部活の合間にダンスをやり始めたんです。それを知られたときは「ホッケーかダンスかどっちかにしろ」と言われました。だから「ホッケーをやる」と1本に絞ったふりをして、バレないようにダンスも練習し続けていました(笑)

ダンスをする一條恭輔

自分を見つめ直すことから始まった俳優活動

ー 俳優になってからのターニングポイントや挫折した経験などがあれば教えてください。

一條恭輔さん:一番大きなターニングポイントは、今の事務所に所属したことです。それまでは少しの間ですが個人で舞台のお仕事などをとりにいっていて、今思うとそれもいい経験ではあるんですが、チケットバック制などキツい部分もありました。事務所に所属してからは、事務所を通してお仕事をいただけるようになったので大きな変化でした。

でも、事務所に所属しても最初はエキストラやスタンドインの依頼ばかりでした。今は、そういったお仕事をいただくことはほとんどないのですが、所属したての頃はそれがすごく嫌でしたね。「俳優として仕事しているのに…」と不満を抱いて現場に行っていました。だからその感情が顔や態度に出てしまっていたんです。そしてある時、1・2ヶ月ぱったりお仕事がこなくなって。それから事務所に呼ばれて「なぜ仕事がこないか分かる?その態度だよ」と注意を受けたことがありました。この経験は挫折というか、失敗談ですね(笑)そこから、自分自身を改めることができました。それからは、色々な経験をさせていただき、エキストラやスタンドインの依頼が来た時も、前向きな気持ちで取り組めるようになりました

 

俳優を辞めようと思ったことはありますか? 

一條恭輔さん:それはないですね。仕事を回されないなら、回されるように自己改善をするし、それでも仕事がないなら自分でとってくるしかない、という考えしかないです。

学生時代のアイスホッケーも「辞めよう」という発想はなく、大学までやり切ることができたと思っています。きっとそういう性分なんだと思います。

個性的な壁の前に立つ一條恭輔

一條恭輔が俳優を続けるワケとは

ー 昔と比較して、レベルアップしたなと感じる部分はありますか?

一條恭輔さん:今は主にテレビドラマや映画などの映像作品に出演させていただいています。舞台での演技もやりたい気持ちはあるんですが、どうしても稽古や公演などでスケジュールが取られてしまうので僕も事務所も手を出しづらいところではあります。

ドラマや映画などの仕事は、主にオーディションを受けて役をもらってきていますが、最近は「一條恭輔」を指名してくださることも増えてきて、嬉しい限りです。

 

ー ドラマによっていろんな役を演じ分けることの大変さや、悪役や不良役を演じる際の心境を教えてください。

一條恭輔さん:いろんな役を演じることは、俳優としての振り幅を見てもらえることなので楽しいです。不良役も、喧嘩シーンなどは特に苦ではありません。幼い頃から兄と激しい兄弟喧嘩を繰り広げてきたので、慣れている部分もあります(笑)

ただ、殺人犯や虐待をする役などを演じる際は、メンタルに負担がかかることは当然あります。僕は、役になりきるというよりも自分と役の接点を見つけて近づいていくタイプなので、なぜ殺害や虐待に至ってしまったのかなどを考えていくうちにネガティブな思考に浸ってしまうこともあります。

 

ー そういった役を演じるにあたって、切り替えるために行っていることや意識していることはありますか?

一條恭輔さん:正直、特別な切り替えはしていないです。ネガティブな思考になったとき「自分ってこんな一面もあったんだ」などと新しい発見をした感覚にもなります。なので、普段と変わりない生活はしていますが、自分の気づかないうちに(迷惑をかけない程度で)ネガティブになったり、オラオラしたりしているかもしれません。強いていうならば、そういった部分を理解してくれている周囲の方々への感謝を常に忘れないように意識しています。

一條恭輔と共演者

ー 一條さんにとっての俳優という仕事の魅力はなんですか?

一條恭輔さん:僕にとっての俳優の魅力は、役を通じて違う自分経験したことがない事、出会ったことがない人などに出会えることですね。毎回刺激的で、忘れられない自分の経験になるんです。

僕は私生活では、感情表現が上手くない方なんです。そんな僕も、役を通して感情を表に出したりすることができます。

また、自分の働きを見てもらえて、評価してもらえることは誰にとっても嬉しいことだと思います。承認欲求が満たされるというか。俳優として役を演じることができて、結果的に見てくれた人の心を動かすことができたりしたら、これほど幸せなことはないと思います。

一條恭輔

辿り着いた先の自分に合った働き方

ー 俳優業の他にパーソナルジムT-BALANCE(株式会社ティーバランス)のマネージャーとしても働かれているそうですが、実際にはどんな働き方なのでしょうか?

一條恭輔さん:以前は俳優業を主軸に、居酒屋のバイトやパーソナルジムのトレーナーをやっていました。ジムの正社員になろうかとも考えたりしましたが、社長からの提案を受けて業務委託として働かせてもらっています。そして今は、マネージャーをさせていただいているので、トレーナーよりも社員教育などをメインに働いています。

普段はジムの仕事で各店舗を回って、休日に撮影やオーディションを受けたりしています。業務委託でいることによって、急な依頼でも調整がつきやすく、上手く両立させることができていると思っています。

2つの仕事に対しては、どちらもメインだと考えています。僕が働くパーソナルジムの社長は「日本一のジムにする」と言って会社を引っ張っています。僕も、ジムを日本一にするために尽くしていますし、マネージャーをする上で経営や管理に関する勉強も欠かせないこととして取り組んでいます。

トレーナー姿の一條恭輔

ー 今後の抱負を聞かせてください!

一條恭輔さん:自分で言うのもおこがましいですけど、「名脇役」と言われるバイプレイヤーになりたいです。爽やかでキラキラした主演顔ではないですし、僕は印象悪い役の方で需要があったりもします。今のようにドラマの単発ゲストとして出演していく中で、印象を残せるように今後もまだまだ力をつけていきたいです。

同時にジムの仕事も今が会社の成長期で気が抜けません。本気でナンバーワンのパーソナルジムにするために努めています。将来的には、店舗管理やフランチャイズのオーナーとしても活躍できたらいいと思っています。

***

今回は俳優の一條恭輔さんにインタビューをしました。

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shabellbaseでは、今後もたくさんの職種の方のリアルなお話を聞き、あなたのなりたい未来を応援します。

一條恭輔さん
いちじょう きょうすけ|俳優 トレーナー


1993年生まれ。北海道出身。小学1年生から15年間アイスホッケー部に所属。高校からはダンスに熱中し、現在様々なイベントにブレイクダンサーとして出場している。大学卒業後は、2016年開催のオーディションで成島出監督に見出され、株式会社アンカットに所属。本格的に俳優を目指す。アイスホッケーとダンスに加えて、空手やキックボクシング等の格闘技もこなす。アジア人としてのマーベル映画デビューを目指す肉体派俳優。過去の出演作品は「東京リベンジャーズ」「今日から俺は」「監察医朝顔」など。また、2020Redbull ICECROSSの日本代表であり、パーソナルジムT-BALANCEのマネージャーとしての顔も持つ。※一部所属事務所公式HPから引用
株式会社アンカット:https://unc10.jp/actor/7817.html”
株式会社T-BALANCE:https://t-balance-gym.com/

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記事を掲載した日

2022/04/01

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