【アニメプロデューサー】第一線で活躍するハセさんにインタビュー!

アニメプロデューサー-お仕事サムネイル

今回はアニメーション業界の第一線でアニメプロデューサーとして活躍するハセさんに取材させていただきました。

アニメ業界を目指している人にも、アニメプロデューサーに興味のある人にも、キャリアについて迷っている人にもぜひ読んでいただきたい記事となりました。

 

勘違いから始まった今の職業

アニメプロデューサーを目指されたのはいつごろからですか?

ハセさん:新卒で今の会社に入ったんですが、4年目の時までキャラクターライセンスを担当する部署にいてアニメーションの世界にいたんですが、「作る」とは違ってました。

でも、だんだん「作る」ことに興味を持って、自分で異動の希望を出しました。

 

アニメ業界に関わる仕事に就く希望は幼少期から持っていたんですか?それとも就職の段階で決めたことなんですか?

ハセさん:全然アニメには興味なかったですね(笑)

アニメは見てはいましたし、今でも見るんですけど、特にアニメーションの仕事に就きたいわけではなかったです。もともと教師になりたくて。教員免許も持っているんですけど、漫画が好きだったので就活のタイミングで総合出版社の編集に興味を持ちました。

ひっかかったのが出版社の子会社である今の私の会社なんですけど、編集プロダクションと勘違いしていました(笑)
でも、近しいところに潜り込めばいつかはいけるかなと思ってたんです。

選考が進んでいくと、ちょっと違うぞ?と思い始めて。でも選考が進んでいるからやめるにやめられなくて。

でも、複数の事業をやっている会社でその中に出版事業をやっているところもあるんですよ。仕方ないからいいかと思って。当初はアニメのプロデューサーをやりたいって思ってなかったので20年前の自分からしたらびっくりだと思います。

 

教師って、教員免許を取った人がどのくらいの割合でなるものなんですか?結構違う職種に進んだりするんですか?

ハセさん:最近の詳しいデータは存じ上げないですけど、教育学部とかに進んでる方で教師になる方は多いと思うんですが、教育学部以外の学部に進学して免許を取っても、教師を目指さない人は多いと思います。

 

ー実際、教師を目指したきっかけはあるのでしょうか?

ハセさん:両親が2人とも教師なんです。
なので中学生くらいから教師になりたいと思っていました。

 

苦しいことも多ければ喜びもその分大きい職種

アニメプロデューサーとして実際に働いてみてのイメージに対するギャップや、挫折など苦しかった経験はありますか?

ハセさん:苦しいことしか無いですね(笑)
アニメにかかわる業務って関わり方によって全然違うんですけど、プロデューサーの場合は一つの作品を企画することからスタートします。一種、一つの事業みたいなものですね。

アニメ製作は、数億円のお金が必要な事業なんです。

だから、アニメプロデューサーはそのお金集めから、最終的な資金の回収もしないといけません。

 

関わる窓口も多ければ、やる業務もたくさんあるんですね。

ハセさん:何でも屋ですね(笑)
主な業務としては、資金の調達、資金の管理、制作のパートナーの選定、スタッフィング、制作の進行管理などです。
あとは、マネタイズっていうんですけど、作品でお金を稼ぐという大事な仕事もあります。

 

いろいろお金をかけて一つのアニメを完成させた時はやはり喜びは大きいですか?

ハセさん:そうですね。作品が世に出て、お客さんに喜んでいただけるっていうのが何事にも代え難い喜びですし、何よりその作品がヒットすればなお嬉しいです。

 

今後、アニメプロデューサーとしての目標や今の時点で考えられてることはありますか?

ハセさん:個人の目標だと、漠然とした部分も含めてにはなるんですが、日本のアニメは世界で評価されているので、日本発で世界中の人を夢中にさせられるものを作れたらいいなと思います。

端的に言ったら「世界的ヒット作品」を作ることです。

 

アニメって昔からあると思うんですが、今に至るまでに視聴者文化の変化とともに作り手のアプローチの仕方は変わったんでしょうか?

ハセさん:アニメってもともと子ども向けに作られていたんです。いわゆるお茶の間アニメとして作られていたんですけど、今は大人もアニメを楽しんでいて、アニメを見ることが世代を越えた文化として定着しています。

アニメを見る年齢層やターゲットも広がったので、それに合わせて、描いていくアニメのテイストも変わっていってます。

 

アニメプロデューサーを目指す人や、学生に向けてアニメプロデューサーの魅力を教えてください!

ハセさん:アニメーションの世界は、ものづくりの世界なのでものを作って世に発信していくことが嫌いじゃ無い人は楽しい業界だと思います。アニメプロデューサーは特に何か素養として求められることは無いです。

絵を描く人はある程度の技術は求められると思うんですけど、プロデューサーは人と会話をすることが大切です。
企画の責任者としてお願いしたり、調整することが多いので、基本人と喋るのがメインです。

営業もしますし、制作現場に顔を出して実制作に関わることもありますし、とにかく会って喋るのが仕事なので人と喋るのが嫌いじゃ無いっていう人や、アニメに対する思いとか、こういうものを作りたいっていうものを持っている人は向いてる職業です。

 

会社に入るより業界に飛び込むことが大切

弊社代表の守岡とも学生時代から親交があるハセさんですが、shabellに対するサービスについて初めて聞いた時にどういった印象を受けましたか?

ハセさん:大学進学で上京して来たんですが、関西の田舎育ちなのでツテも情報もありませんでした。
特に僕の時代は就職活動は情報がかなり閉鎖的だったので。そういうところを変えるサービスだなと思いました。

自分も就職して15、6年経ちますけど、聞きたいことがあっても聞ける知人がいなかったり、周りに聞ける人がいない方たちの手助けになれるのであれば、力になりたいと思って登録しました。

 

もしハセさんが小さい頃にアプリがあって、使える状況にあった時実際に使用してみたいと思いますか?

ハセさん:そうですね。性格的に僕個人が能動的に使うことは無さそうですが、周りの就職活動仲間や友達が使ってたら、使ってたんじゃ無いかなって思います。

 

もしハセさんが小さい頃にshabellを使われてたら教師を目指すという夢も含めて、もっと未来が違うものに変わっていた可能性があったかもしれないですね。

ハセさん:会社に就職するっていうよりは業界に就職するっていう選択肢が発想としてもう少し前にあればよかったというのは守岡がずっと言ってましたね。それは社会人になってからも感じるんですけど。

自分の働きたい業界がわかって、その業界に飛び込んでいれば、本命の会社に入れなかったとしても、今の時代は人材の流動性は高いと言われているように、後々本命の会社に転職できたり、より自分にハマる会社に入れたりする可能性もあります。実際、そういうことも見たり聞いたりするので。

 

アプリに登録していただいてから、アップデートも繰り返してより守岡の思い描く理想のアプリに近づいているshabellですけど、今後何かアプリに期待することはありますか?

ハセさん:私は相談者の方とはまだ一人しかお話ししてないんですが、近い業界の方からの相談でした。キャリア相談とかではなくて、やりたいことがあって周りに聞ける人がいないから教えてほしいっていう相談でしたね。
相談者の方も使われるのが初めてだったみたいで、キャリア相談アプリなのに使い方間違ってるかもしれないんですけど…って言ってたんですが。

こういう使い方もあるんだなっていうのに気づかされたというか、知らない業種のことを正攻法で正面から聞きに行くのではなく、もちろん守秘義務はそれぞれあるので守らないといけないことですけど、個人間で情報がやりとりができるっていうのは新しい側面というか、思ってもみなかった側面として気付かされました。

 

夢を追いかける人やこれから相談者になりうる人に対して、背中を押してあげられるようなメッセージを下さい!

ハセさん:かなり僕の私見も入るんですが、今の先輩たちは、優しい人が多いんじゃないかなって思うんですよ。先輩として話してあげたりとかすることに対してネガティブじゃなくてポジティブな人が多いと思うんです。誰しも人間って自分を語りたいという欲望があると思うんですよね。

だから、そんなに先輩たちは怖く無いよって。若者の一歩踏み出せない理由って、どういう人かわからないとか何喋っていいのかわからないとか未知なるものへの恐怖が足枷になってることが多いんじゃ無いかなって思うので、勇気を持って一歩踏み出してほしいなと思います。

***

今回はアニメプロデューサーのハセさんにお話を伺わせていただきました。

アニメプロデューサーというお仕事は何でも屋だと語るハセさん。企画や、資金集め、制作現場での進行管理や、資金の回収までたくさんの業務がある中で、一番の仕事は人と会話することだとおっしゃっていました。

作品の一番近くで、裏側から作品を支えて、作り上げていくプロデューサーというお仕事は大変なこともあるけど、たくさんの人に自分が関わった作品が届いたときの喜びは計り知れない。そんな風に笑顔で答えてくださいました。

shabellbaseでは今後も多種多様なキャリアを築く方々を紹介しています。

あなたの夢探しやライフプランに役立つヒントを見つけてみてください。

ハセ さん
はせ|アニメプロデューサー


大学進学を機会に上京。元々は教員を目指していたがマンガ好きだったことからエンタメ業界にも興味が湧き、大学卒業後新卒で現在の所属会社へ入社。映像の企画、制作をする部門に従事して15年ほど。アニメは製作という立場でプリスクール作品からハイエンド作品まで幅広く企画に携わっている。

 

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