面接に受かるための「転職の履歴書」は?すぐに使える見本(サンプル)も紹介

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転職や就職の際に必ず必要になってくる書類の一つに「履歴書」があります。

いざ履歴書を書こうと思っても、どんなことを書いて良いかわからない…、変なミスをして応募先に落とされたらどうしよう…。そんな不安を持っている方に向けた記事です。

今回の記事では、面接に受かるための履歴書を書くために必要な知識や心構えについて紹介していきます。

【転職の履歴書】基本的な書き方

履歴書の基本情報

❶日付

履歴書には、生年月日だけではなく、学歴や職歴などを記入する時に日付を記入する必要があります。基本的に履歴書に使用する日付の年号は、西暦(例:2024年)でも、和暦(例:令和)などで構いません。しかし、それぞれの記入欄に使用する日付は統一しましょう。

生年月日は和暦なのに、学歴などの記入欄では和暦になっているというようなことは避けましょう。また、和暦を使用する際は、「平成→H」というような省略は行わず、しっかりと正しい感じを使用しましょう。

❷氏名・ふりがな

氏名を記入する場合は、「〇〇 〇〇」と姓と名の間に一字スペースを空けましょう。ふりがなを記入する場合は、「ふりがな」と書いてある場合はひらがなで、「フリガナ」と書いてある場合はカタカナで書きましょう。

❸印鑑

印鑑を押す必要がある場合は、印鑑を押した時にインクがかすれたり、滲んだりしないように気をつけましょう。印鑑の押印欄がない場合は、先方から特に要望がない場合は印鑑を押す必要はありません。

また、印鑑を押すときのルールとして朱肉を使うことは忘れないようにしましょう。シャチハタや実印を使うことはふさわしくありません。

❹住所

丁寧に都道府県名から書きましょう。ふりがなを書く場合は、番地を除く町名や、マンション名などの建物の名前まで書きます。

例):東京都渋谷区渋谷◯丁目○番地 △△ビル205

❺証明写真

証明写真に使われる一般的な写真は3か月以内に撮影した、縦4cm×横3cmのサイズのものです。バストアップの画角で、前髪などで自分の顔が隠れないように気をつけましょう。

証明写真を撮ってくれる機械でも撮影をすることができます。パソコンでデータを用いて写真を作成する際も、写真のデータを貼り付けてから印刷するのではなく、一度写真を印刷してから写真を貼り付けるようにしましょう。

❻連絡先

履歴書には連絡先の記入も必須です。電話番号を書く欄が二つある場合は、家の固定電話やスマートフォンなどの携帯番号を書きましょう。固定電話などを持っていない場合は、記入は一つの番号で構いません。番号のハイフンの有無などは履歴書の書式に合わせましょう。

Fill in the education and work history sections of your resume.

【転職の履歴書】学歴や職歴の書き方

❼ 学歴を書く場合

履歴書の多くでは学歴と職歴を書くスペースが一緒になっていることもあります。

その場合はまず、学歴から書いた後に職歴を書くようにしましょう。
最初の行の中央に「学歴」と書きます。
今までに入学・卒業した学校を古い順に記入していきます。最終学歴が高卒以上であれば、「◯◯高等学校 卒業」からで大丈夫です。また、学部や学科、コースなども正確に記入し、「高校」と省略するのではなく、「高等学校」という正式な表現を使いましょう。

❽ 職歴を書く場合

学歴を書き終えたところから一行開けて「職歴」と中央に書きます。

今までに入社や退社をした会社を古い順に正式名称で記入していきます。また、部署異動や出向、昇格など社内で自分の立場が変わったことも年月と一緒に追記します。
まだ、会社に在籍中の場合は、最後に在籍している会社の名前を書いた後に改行して、「現在に至る」、「在職中」などと書きます。基本的には、職歴の欄には短期間であっても今までに勤めた会社の職歴を全て書くことが原則とされています。正社員以外の勤務の場合は、雇用形態を明記しましょう。契約社員の場合は、「契約社員」と書いて、「(派遣先の会社名)に派遣」などと派遣先をわかりやすく明記します。

また、転職活動期間が長引いたり、病気などで療養していたなどの理由で無職の期間があった場合もここでは書かなくても、面接で聞かれた時にしっかりと答えられるように準備していれば問題ありません。
退職理由は、「一身上の理由により退社」などど書くのが一般的です。具体的な理由などは、書く必要はありません。

【転職の履歴書】志望動機や本人希望欄の書き方

❾志望動機の書き方

志望動機で書くことは、「なぜあなたが応募先の企業で働きたいと思ったか」という理由です。
企業が志望動機を聞く意図として、会社や仕事に対するあなたの理解度を見ているとともに、自分自身の理解度や熱意も同時に見ています。

なぜ、他社ではなくて応募先の企業なのかをしっかりと言葉で説明しなくてはなりません。
志望動機の使い回しは、会社によって仕事の内容や体制などは違うわけなので辞めておいた方が無難です。

➓本人希望欄の書き方

本人希望欄は、特に希望する条件などがない場合は、「貴社の規定に従います」書きます。

希望する職種などがある場合は、それを記入します。「特になし」や「ありません」と書くのはNGです。
まず書類突破を目指すとするのであれば、思いつく希望の条件をとにかく書くのは辞めておきましょう。

基本的には、「貴社の規定に従います」と書いて、後で面接などで条件を擦り合わせていく方が無難でしょう。
履歴書の例では、希望欄に書いても良い条件などを一例として書いています。

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【転職の履歴書】履歴書を書く上での心構え

履歴書を書き慣れている人はなかなかいないはずです。基本的に、転職や就職の時の面接では履歴書をもとに質問などをされることが多いです。自分が何を書いたのかを忘れてしまっていたり、書いたことと矛盾してしまっていたら、面接官から良い印象は持ってもらえません。なので、履歴書を書いた後は必ずコピーを取ることを癖づけましょう。

早速ですが、履歴書を書く上で大事なことを紹介します。

・締切前に余裕を持つ
・応募する企業に合わせて履歴書を変える
・自分に合った履歴書を探す
・最終確認を怠らない

締切前に余裕を持つ

転職活動をするにあたって締切に追われてしまっては、いい履歴書はできません。履歴書はあなたに会うかどうかを決める大切な書類でもあります。できるだけ、締切から逆算して余裕を持って履歴書の作成を行いましょう。

あなたが丁寧に履歴書を作成したどうかは、面接官にはわかるものです。丁寧に作って第一印象のアップも狙ってみましょう。

応募する企業に合わせて履歴書を変える

採用担当者は、たくさんの応募者の履歴書に目を通します。

応募したい企業全てに同じ履歴書を送っていた場合は、企業によっても履歴書の刺さる部分は変わってくるはずです。応募先の企業が求めている企業や人材を理解して、それに合わせた志望動機や、職務経歴を履歴書に書けるように意識しましょう。

自分に合った履歴書を探す

市販の履歴書には様々な種類の履歴書が存在します。

中には記入項目のスペースなども大きく変わるものもあるので、できるだけ慎重に自分に合った履歴書を選ぶようにしましょう。
企業から特に履歴書の指定がない場合は、自分がアピールできるポイントをより書ける履歴書を選んだ方が得です。

自分に合った履歴書の選び方として、例えばたくさん仕事に活かせる資格を持っている場合は、資格を書ける欄が大きい方ものを選びます。職務経歴などが浅い場合は、職務経歴を書く欄が大きいものを選んでしまうと、空白が目立ってしまい逆効果になってしまうので気をつけましょう。

最終確認を怠らない

履歴書の記載ミスや、漢字の間違えなどは小さいことだと思うかもしれませんが、採用に大きく響く可能性があると思ってください。

履歴書はあなたが応募した企業とあなたの最初のコンタクトでもあります。そこで、漢字を間違えていたり、表現を間違えてしまっていると、仕事が丁寧にできないのではないか、雑な人間なのではないかなどマイナスな評価を与えてしまう可能性もあります。

最終確認は自分でも何度も行い、信頼できる第三者にも確認してもらえると安心です。

A computer and a resume.

【転職の履歴書】履歴書を書く上でやってはいけないこと

履歴書は応募先の企業の人に見てもらう大事な書類です。
履歴書でのNG行為をうっかりしてしまうと、自分自身の評価を下げてしまうことにも繋がります。

では、履歴書でのNG行為を確認していきましょう。

・ボールペン以外の使用
・空白があるまま提出してしまう
・使った履歴書の再利用

ボールペン以外の使用

履歴書を書く時は、鉛筆やシャーペンで書いたもの、または擦って消せるボールペンで書いたものを提出するのはNGです。

履歴書の項目を書き換えた可能性を疑われたり、他の書類にインクなどが付いたりすることもあるので、基本的には黒のボールペンやペンで書いたものを提出しましょう。

書く途中に間違えたとしても、面倒かもしれませんが一からやり直せるように、履歴書は何枚か余裕を持って予備を用意しておくべきです。書き間違いを減らしたい場合は、事前に清書版の見本を作り、それをみながら書けるようにしておくと書き間違いが減るでしょう。

空白があるまま提出してしまう

履歴書で空欄を作ってしまうのはNGです。
例えば、資格を持っていないから、資格欄は何も書かないなどという人はたまにいます。

何も持っていなくて書くことがない場合でも、「特になし」と書くのがマナーです。

使った履歴書の再利用

落選した応募先の企業から返送されてきた履歴書などをそのまま他の企業に再利用するのもNGです。

履歴書には日付を記載する欄があるので、応募した日と履歴書を書いた日に大きく乖離があれば、面接官は良い印象を持たない可能性があります。

まとめ

応募先の企業によっては、「手書き」などの書式の指定がない場合もあります。

その場合は、パソコンなどで簡単に履歴書を作れるサービスもありますので、パソコンで作成して印刷、またはPDFにして応募先企業に送付というパターンもあります。
また、履歴書とは別に職務経歴書などの提出を求められる場合があります。自分1人ではどうしても履歴書や職務経歴書の作成に不安があるという方はプロに相談してみるのはどうでしょうか?

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