トビタテ留学JAPANって?高校生コース経験者が教える、思い立ってから留学までの全て!

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新型コロナ対策の方針も緩和され、旅行機運が高まってきましたね。
留学に行きたい!と思う学生さんや、行かせたい親御さんも多いのではないでしょうか。

しかし現実的に考えると、ネックになってくるのがその費用…
もちろん場所や期間によりますが、一般的には一年の留学で300〜400万円、1ヵ月の短期留学でも、50万円ほどはかかってしまいます。

そこで利用したいのが奨学金制度。
今回は、私が高校1年生のときに使用した「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」をご紹介します。私は高校生コースで採用していただきましたが、大学生コースもあるので、留学したい高校生・大学生はぜひ、利用を考えてみてください。

 

「トビタテ!留学JAPAN」ってどうだった?

説明は公式HPにお任せするとして、高校生コース5期の私からは、リアルな留学計画の立て方をお伝えします!
新型コロナの流行を受けて、現在は「新・日本代表プログラム」として再出発しておりますので、私の場合とは異なる点もあるとは思います。ご了承ください。

まずは、簡単に私の留学の概要を説明します。

コース:アカデミック・テイクオフ
渡航先:ドイツ、ベルリン
期間:夏休みの3週間
内容:ドイツ語の語学学校に通学、パン屋巡り

トビタテを知ったきっかけは、高校に貼ってあったポスターです。それまでもなんとなく、高校生のうちに短期留学をしてみたい、とは思っていたものの、実現できる夢として現実的に考えるようになったのは、そのポスターを見てからでした。
私が最も惹かれた部分は、「自由な留学を支援」という部分。トビタテであれば奨学金を得て、自由に自分がしたい留学を実現できるのです。高校1年生の枠で申し込むためには、近い締め切りに間に合わせなければならないので、急いで計画を立てました。

ドイツのベーカリー

Step1
まず考えたのは時期と期間です。学業に影響を及ぼしたくないので、時期は夏休みに決定、期間は夏休みをぎりぎりまで費やして、3週間に決めました。

Step2
次に考えたのは、留学で何がしたいか。え?、と驚くかも知れませんね。そうです、私はこの段階で目的を考えました。もちろん、ずっと追い求めてきた夢があったり、実績がある人もトビタテ生には大勢います。ですが、留学に行きたいという思いだけで応募する、私のような人がいることも、一つ心に留めておいてください。
他の誰でもない「私」の留学を支援してもらうには、自分らしい留学計画を立てなければならないと考えた私は、自分と向き合って、自分が大好きなパンをテーマにしようと決めました。当時、毎朝自家製酵母でパンを焼くほどのパン好きだったのです。パンへの執着なら誰にも負けない、パン作り枠は私がもらう!そんな勢いでした。

Step3
留学のテーマが決まったので、次に国を考えはじめました。ここはあっさりドイツに決まります。なぜなら、ドイツパンに興味があったからです。ドイツパンといえばプレッツェルのイメージがあると思いますが、それだけではありません。日本人の口に合わないせいで見る機会は少ないものの、実は何千種類もあるんです。知らないパンを見たい、触れたい、食べたい、その食文化に触れたい、そんな思いがありました。

Step4
最後に、留学計画の詳細を詰めました。パン屋を巡りたい、そんなプログラムを用意してくれている留学エージェントは当然ありません。じゃあ自分で手配しよう、ということで(経費節約のためってところも半分以上)語学学校を調べ、問い合わせなどの対応を見て決定、同時に滞在先を確保しました。ただ、ここでエージェントなしに踏み切れたのは、母の友人がベルリンに住んでいたから、というのもあります。何かあったら助けてくれる人がいたからできた例であることは、念頭に置いておいてください。

このように、お世辞にも意識が高いとは言えない目的で留学計画書を書き上げ、友達に添削してもらって提出。次の選考に進んだのち、無事合格をいただいて、留学を実現できました。

 

トビタテ!留学JAPANでの留学ってどんな感じ?

ドイツ留学:散歩中

何かプログラムが決まっているわけではないので、本当に人それぞれの留学です。私の場合は、平日の午前中は語学学校で授業を受け、午後はパン屋巡りと観光を満喫しました!週末には、語学学校が開催しているイベントに参加して、遠くまで出かけることもありました。

私は個人で小さな語学学校に申し込んだため、1クラス12人程度の少人数で、なおかつ日本人が他にひとりもいないクラスでドイツ語を学ぶことが出来ました。クラスメイトは、結婚を機にドイツに移住したペルー出身の女性から、単位が欲しい韓国の大学生まで、国籍も年齢もバラバラな人たちが集まっていました。そうなると、コミュニケーション手段はやはり英語。授業も英語で進むので、正直なところ英語力の方が伸びたように思います(笑)
同年代が少ない寂しさもありましたが、日本人学生向けに用意されたプログラムとは、一味違う体験ができました。

ちなみに、トビタテ生には、エバンジェリスト活動という、日本の魅力を発信する活動が義務付けられています。私はあんぱんを焼いて、語学学校のクラスメイトに食べてもらいました!
材料を日本から持ち込み、ふわふわに焼き上げたあんぱん。中国・韓国・フィリピンなどアジアからの人たちにはすんなりと受け入れられた一方、ドイツ人の先生からすると、「パンなの?」という感じだったり、ブラジル出身の人からは「ブラジルにも似たものがあるよ!」と言われたり、様々な反応をいただきました。

また、ベルリンにある、日本のパンを売るベーカリーのオーナーさんにインタビューもしました。実は生地で具材を包んだパンというのはヨーロッパにはあまりないのですが、それをわかってもらい、2店舗目を出すまでに至るお話を伺いました。他にも、ベルリンで仕事をしている日本人の方々にお話が聞けて、間違いなく自分の世界が広がりましたね。

 

トビタテ!留学JAPANってどんな人におすすめ?

語学学校のクラスメイトと。

意外に思われるかもしれませんが、ただただ「留学したい!」という熱意がある人です!

意識高い系の人がやるやつなんでしょ?と思う方も多いと思いますし、実際社会に強い問題意識をもって留学を決意するひともいます。
ですが、そう高い目標を立てなくても、特別な特技がなくとも、応募していいんです。むしろ、心の中になんとなくある海外への憧れと向き合い、自分の知らない一面を知るチャンスになります。遠慮せず、自分のやりたいことを叶えるために、制度を活用してみてはいかがでしょう。

 

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いかがでしたでしょうか?
今回はトビタテ留学JAPAN高校生コース5期として、留学コラムを書いてみました。
実は高校生コース合格者も、改めて大学生コースに応募できるので、私の中にも、また留学したい気持ちがむくむくと育ってきつつあります。
この記事が留学のハードルを下げるお手伝いになれば嬉しいです!