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どうなる?留学後の就職!成功の秘訣とおすすめの対策とは

留学後 就職サムネイル

世界中でグローバル化が謳われている今日、大学在学中にも、社会人として働いた後でも、留学に行く人の数はどんどん増えています。留学をすることによって得られる経験は、一人一人違いますが、その経験が一生忘れられないものとなることは間違いありません。

ですが近年では新型コロナウイルスの影響で留学を見送る事になってしまったり、留学を諦めざるを得なくなってしまった人も多数いると思います。

「今は海外留学をしても良いのだろうか」という不安を抱く声もありますが、コロナ禍も3年目、世界でのコロナ対策も緩和されており、若者が海外留学へ挑戦する波は戻ってきています。
※海外渡航については、外務省海外安全ホームページ をご確認ください。

 波は戻ってきていると言えど、「留学後の就職はどうなるのだろう?」「留学が就職に与える影響にはどの様なものがあるのだろうか?」とまだまだ不安に思っている人も多いはず。

そこで今回は、留学後の就職活動について、留学が就職に与える影響や留学後の就職に失敗する人と成功する人との違い、留学後の就職を成功させるためのポイントについて人事のスペシャリストである”ヘレンさん”にお話をお聞きしました。

これから留学を考えている方も、今まさに留学中の方も、留学後に始まる就職活動に備えて是非チェックしてみてください!

 

Helen(ヘレン)さん
キャリア・人事コンサルタント


1982年秋田県生まれ青森県育ち
理工系大学修士号取得後、ベンチャー企業に新卒で入社し、人事の立ち上げから採用・育成の責任者を務める。人材ビジネスにおいても営業統括として従事し、就活・人事のプロフェッショナルとして、2016年に独立。キャリアセミナーや人材育成が得意領域。
2022年より株式会社shabell 取締役COO就任。

 

留学が帰国後の就職活動に与える影響とは?

海外の大学

そもそも、留学は帰国後の就職活動に影響を与えるのでしょうか。メリット・デメリットの2軸で留学後の就職活動において気になるポイントをチェックしていきましょう。

 

  • 留学自体が就職活動に不利になることはない

「留学の影響」と一口に言っても、その影響がプラスのものとなるのかマイナスのものとなるのかはさまざまです。就職活動の際に重要となってくるのは、留学を通してどの様なことを学び、どの様に成長してきたか、また、自分の留学の経験をどの様に将来につなげていくかと言った各要素です。

そのため、留学という行為自体が、それがもたらす影響の判断材料になるのではなく、留学生活の中で自分がどの様に時間を使っていったかによって、留学の影響も変化してくるのです。

 

  • ユニークな自分だけの経験としてアピールできる

今の社会において、「留学」を経験している人はたくさんいますが、全く同じ「留学経験」を持っている人は一人もいません。たとえ行き先が一緒でも、留学先で勉強してきたこと、現地での活動内容や交友関係は人それぞれで、それらの経験は自分だけが持っているユニークな経験としてアピールすることが可能です。

自分だけが持っているユニークな経験は、就職活動の際に、ライバルと差をつけることができるポイントとして評価される可能性が高いです。そのため、その視点から言えば「留学」は、帰国後の就職活動においてプラスの影響を持っていると言えるのです。

 

  • 企業の採用スケジュールによっては不利になる場合も

一方で留学が不利になってしまうケースもあります。というのも、留学中は海外で生活をしているため、物理的に日本との距離が離れてしまいます。その中で、留学中に企業の採用に関わる重要なイベントや採用面接等が日本国内で行われた場合には、参加ができなくなってしまうからです。

せっかく留学中に勉強も活動も一生懸命頑張り、さまざまなことに取り組んでいても、スケジュール等の関係で希望する企業の採用枠から外れてしまっては悲しいですよね。そのため、留学を考える際には、その様なマイナスの影響があるということも念頭に置いて計画を立てることが必要となってきます。

しかしながら、最近では海外留学経験者を積極的に採用する一部企業では、9月卒業の学生に合わせて秋入社の採用枠を設けたり、通年採用という年間を通じて常に採用活動を行う方針の企業も増えてきました。また、短期留学や交換留学の前に、長期インターンシップ制度などを活用して、大学3年生以前に内々定を獲得する学生もわずかですが存在しています。

留学をする学生だけに言えることではありませんが、就活が目の前に迫ってくる以前に自分が卒業後どのような形で社会にできいきたいのか、意志を明確にし、計画立て、情報収集しておくのが重要です。

 

  • 目的を持たない留学は危険?!

「留学」は自分だけのユニークな経験に繋がるというプラスの影響もありますが、ただ「行っただけ」の留学では、かえってマイナスの影響を引き起こしてしまう恐れもあります。明確な目的を持たない留学では、帰国後に留学経験について人に説明する際に、留学先で「遊んできた」イメージを与えてしまう危険性があります。

また、目的を持って留学へ出発した人とそうではない人とでは、留学中の生活の質においても大きな差が開いてしまうことが多く、目的を持たない留学は留学生活にも就職活動にもマイナスの影響があるのです。

 

 このように、留学後の就活には英語力だけでなく、その他の留学体験もポイントになっていることが分かります。

 

留学後の就職に失敗してしまう人の特徴

失敗

  • なんとなく」留学してしまった人

明確な目的や目標を設定することなく、「なんとなく」留学を経験してきた人は、その後の就職活動に失敗してしまう傾向があります。

目的や目標、留学後の計画を立てずに出発すると、帰国後も目的が曖昧なままになってしまうことが多く、そのため就職活動の動き出しが遅くなり、それが結果として就職活動の失敗を引き起こしてしまうのです。

 

  • 留学を「体験談」として語る人

面接や採用試験の際など、留学後の就職活動の中では、留学について聞かれる場面も多いのではないでしょうか。その際に、留学経験を「どこへ行って何をしたか」という体験談として語ってしまう人は、留学後の就職に失敗してしまうことが多いです。

なぜなら、就職活動の中でアピールすべきポイントは、「留学経験を通して何を学んだか」や「留学生活の中で自分がどの様に成長したか」であり、企業の面接担当もこれらの内容を聞きたいと望んでいることが多いからです。

経験してきた留学生活は同じでも、その伝え方によって就職活動に成功するか、失敗するかが変化してくるのです。

 

  • 英語以外の武器がない人

「留学=英語が話せる様になる」というイメージがあるのは事実ですが、英語が話せる様になったことで安心してしまう人は要注意です。もちろん、英語が話せることは確かにアドバンテージとなり、ある程度の武器となることは間違いありません。

しかし近年、日本人の中でも英語が話せる人口は増加しているため、その能力だけでは他との差別化をすることが難しいのです。そのため、留学経験を経た人でも、英語以外の武器がない場合には留学後の就職に失敗してしまう可能性が大きいです。

  

  • 自分のオリジナルのストーリーがない人

日本国内でも、留学をする人が増えている中で、自分の留学経験を語る際に、自分だけのオリジナルストーリーがない人も留学後の就職活動で苦労します。

自分のオリジナルストーリーを混ぜながら語られる留学経験は、他者との差別化を図る一つのツールとして使うことができ、就職活動を成功に導いてくれる要素となります。

しかし反対に、誰にでも語れる様な留学経験しか語ることができない人は、面接官の印象に残ることができず、結果として、就職活動も思う様に進まなくなってしまうのです。

 

留学後に就職が上手くいく人の特徴

  • 留学の目的・目標を明確に持っている人

留学の目的や目標を明確に持ち、留学に出発した人は、留学後の就職活動において成功を収めている傾向が高いです。これには二つの要素があり、一つは目標を持って留学生活に取り組むことによって、学びの詰まった豊かな留学生活を送ることができるということが挙げられます。

学びの詰まった豊かな留学生活は、自身の成長や自分だけのユニークな経験となり、面接の際にアピールできる内容となるため、就職活動の成功に結びつくのです。

また、もう一つの要素として挙げられるのは、留学の目的を明確にしている人は、帰国後の生活や就職活動も視野に入れて計画を立てているということです。留学に出発する前に、暫定的な留学後の計画も立てておけば、留学後の動き出しが早まり、就職活動がスムーズに進みます。

 

  • 留学中に主体的に活動した経験を持つ人

留学中に現地のコミュニティに入って行ったり、何かイベントを率先して企画したりと、主体的に活動した経験を持っている人は、留学後の就職活動においても企業からの評価が高く、就職活動が上手くいく傾向にあります。

なぜなら、企業が求めているのは、仕事においても「自分で考え、主体的に行動ができる人材」であり、先に述べた留学中の経験は、その能力を持っていることを示してくれる根拠となるからです。

特に留学中は、日本とは違う異国の地での生活となるため、その環境の中で挑戦できた経験は、自分の自信となるばかりではなく、企業の採用担当者にも好印象を与えること間違いなしです。

 

  • 自分の留学経験についてしっかりと振り返りができている人

自分の留学経験について、しっかりと振り返りができているということも、留学後の就職活動が上手くいく人の特徴です。留学生活を通して得た経験の振り返りは、まず、自分の経験を言語化してわかりやすく他人に説明するために必要です。

せっかく留学でたくさんの経験をしてきたのに、それを面接や就職活動の中で伝えることができないのはもったいないですよね。また、自分の留学経験を振り返ることは、留学の成果に自信を持つことにも繋がります。

自分の留学経験について整理し、わかりやすくかつ自信を持って人に伝えるために、自分の留学経験を振り返ることが必要なのです。

 

  • なるべく早く情報収集を始める人

留学中には、実際に採用の場に参加することはできませんが、情報収集は日本にいなくても可能です。就職活動において、いつから情報収集をはじめ、どれだけの情報を持っているかは成功の重要な要素となってきます。

場合によっては、留学期間中に採用のエントリーが始まる会社もあるので、必要に応じて留学先から応募をすることも必要になってきます。留学中には目の前の留学に集中したい気持ちもあるかもしれませんが、留学後の就職活動の成功のために一歩先を見据え、なるべく早く情報収集を始めた人が成功を収めやすいのです。

 

  • 帰国後にすぐ就職活動を始める人

帰国後にすぐに就職活動を始める人も、就職活動において成功する傾向があります。日本に帰国してから、留学の余韻に浸りたくなってしまいがちですが、できるだけ早く気持ちを切り替え、就職活動にシフトしていけると、就職活動もどんどん進んでいきます。

だらだらと留学の余韻に浸りすぎず、帰国後の切り替えをスムーズにするためには、帰国前から帰国後の目標と行動の計画を立てておくことがおすすめです。そうすることで危機感が生まれ、就職活動に「取り組まなければならない」環境を自分で作ることができます。

 

留学後の就職に役立つ、志望業界別の注意事項やポイント

ここでは、留学後の就職活動で是非参考にしてほしい注意事項やポイントを業界別でご紹介していきます。

■メーカー
外資系企業はもちろん、日系企業でも一部職種や一定のスキルや経験値を持つ学生については、通常の採用スケジュールとはことなる留学経験者向けのスケジュールで採用活動を行う企業が存在しています。しかしながら、海外留学経験したという経験事実よりも、専門スキルや知識、地頭やマインドなどを求められることのほうが多いので、対策が必要です。

■商社
総合商社と専門商社で大きく採用スケジュールや求める採用ターゲットが異なりますので、自身が目指す商社とは何を指すのか、理解しておく必要があります。また、留学経験者の多くが海外との仕事に憧れる傾向にあり、ほとんどの場合倍率が大変高いので留学した経験はあまり差別化にならないことを予め認識しておきましょう。

■小売
海外への出店やインバウンド需要などで、多言語対応できる人材やダイバーシティ人材の活用を積極的に行う企業が増えてきました。そのため、比較的チャンスは多いと思いますが、大手や知名度の高い企業は倍率が高くなるため注意が必要です。

■金融
比較的、大手型の就活スケジュールに則って採用活動が行われることが多いです。採用自体が仕組み化されている企業が多いため、一部外資系金融機関以外は、前年の採用スケジュールなどを参考に計画を立てる必要があります。

■サービス
業態によってスケジュールや採用活動の仕方が大きく異なります。企業ごとの理解や対策が必要なので、志望の方針が固まったら各企業ごとに具体的に対策と計画立てが必要です。

■マスコミ
比較的、大手型の就活スケジュールに則って採用活動が行われることが多いです。加えて、人気業界でもあるので、留学経験以外にも業界独自の対策が必要な場合が多いので注意が必要です。

■IT
比較的採用スケジュールは柔軟で、長期インターンシップなどを実施している企業も多いため、留学前にコンタクトしておくことをおすすめします。

■官公庁・公社・団体
なにに携わる職種かによって大きく対策は異なります。採用スケジュールや募集要項を留学前に予め細かく確認しておく必要があります。

 

留学後に就職活動を成功させるためのポイント

最後に、これまで見てきた情報を踏まえて、留学後に就職活動を成功させるためのポイントをチェックしていきましょう。

留学後は、できるだけ早く就職活動を始めること

ここまでの内容でたくさん触れてきた内容ですが、留学後に就職活動を成功させることができるかどうかは、留学後にどれだけ早く就職活動を始めることができるかにも左右されてきます。そのため、留学を終えて日本へ帰国したらパッと気持ちを切り替えて、就職活動を始めるようにするのがおすすめです。

また、留学後にスムーズに就職活動を始めるためには、情報収集等の留学中の入念な準備も必要です。留学後の就職活動は、留学中から始まっているということを意識し、準備や目標づくりに取り組んでいけると安心ですね。

 

留学後の就職を視野に入れて留学計画を立てる

留学計画を立てる際に注目しがちなのは、留学期間中の活動や取り組みについてですが、留学後の就職活動を成功させるためには、留学後の就職も視野に入れて留学計画を立てるのがポイントです。

留学後の就職についても考慮しながら計画を立てて留学期間を過ごせば、留学生活の質も向上し、また、留学後の就職活動のスタートダッシュも切りやすくなります。そのほか、留学前・留学中・そして留学後と長期にわたって熟考された計画は、就職活動の面接の際の受け答えにも深みを持たせてくれること間違いなしです。

 

資格は「留学中」もしくは「留学後すぐ」にとるのがおすすめ

留学中に向上した英語力を証明するTOEIC等の資格は、帰国直前もしくは帰国直後に取るのがおすすめです。これは、英語力が一番あると考えられているのがこれらの期間であること、また、このタイミングを逃すと英語力がどんどん低下していってしまうからです。

さらに、帰国して日数が経っていくと就職活動が本格化し、インターンや会社の説明会等の予定で忙しくなってしまうことから、試験を受ける余裕がなくなってしまうという可能性もあります。そのため、日程的にも余裕があり、留学で鍛えた英語の成果が出やすい帰国日前後の日程で受験することがおすすめです。

一般的に、就職活動の際に使われている語学力の証明試験は「TOEIC」が有名ですが、企業によっては、「TOEFL」や「IELTS」でも評価されるところもあります。自分が受けたい企業が評価対象としている試験は何なのかを確認しておき、留学が終わる時期をめがけて受験するようにしましょう。

  

まとめ

海外留学という経験が直接的に就活に有利に働くことはありません

留学後に得た語学力を強みとして挙げる人も多くいますが、複数言語を話すことができる外国籍の留学生の方が優秀と評価されるケースも少なくありません。大切なことは、留学というきっかけや環境の変化によって、成し遂げたことや成長した能力やスキルをこれから社会でどう活かすことができるか職務の遂行や事業の発展など、本来企業が採用する目的に対してみなさんがどう取り組むかが求められていることを改めて考えてみましょう。

留学中の方も、これから留学を考えている方も、「留学後の話だから…」と先延ばしにするのではなく、今から計画を立て、留学後の就職活動の準備を始めていきましょう!

 

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